
と日頃から思っている人は多いのではないでしょうか?
大事なプレゼンで緊張してしまい上手く話せなかったり、スポーツなどで自分の力を発揮できなかったなど苦い経験は誰しもが経験したことがあると思います。
私が趣味としているボウリングはメンタル面が大きく影響するスポーツだと思っています。
ここでストライクがくれば200点を超えられる、ここでミスをしなければ逆転できるという時に投げミスをしてしまった…ということを多く経験してきました。
自分で変に意識しすぎてしまったり、周りからの応援をプレッシャーと捉えてしまったりして、

と思ってしまうこともあるかと思います。
私自身もボウリングを競技として取り組み始めたころは非常にメンタルが弱く、悩んでいました。
10フレに10ピンが残れば必ずといっていいほど外してしまう、知り合いの方にちょっとプレッシャーをかけられたらすぐにミスをしてしまう、周りを変に意識してしまいミスして自滅していく…思い出せばキリがないぐらい失敗談が溢れてきます。
競技ボウラー10年以上の経験と色々な人を見てきたことを踏まえて、メンタルが弱い人・強い人の特徴やメンタル強化方法や解説していきます。
ボウリングだけでなく、日常にも取り入れることができる内容となっています。
こんな方におすすめ
- 自分はメンタルが弱いと思っている人
- メンタルの強い人ってどんな人なのか知りたい人
- メンタルを強化したいと思っている人

メンタルが弱い人の特徴

メンタルの弱い人はとにかく打たれ弱い傾向にあるため、何事にも敏感に反応してしまいがちです。
もっと気軽に捉えたいと考えている人も多いのではないでしょうか?
まずは、メンタルの弱い人の特徴を解説します。まずは弱い部分を知り、対策を活かしましょう。
自己肯定感が低く、自分に自信がない
精神的に弱い人は、過去に自分のことを馬鹿にされたり笑われたりした経験・トラウマを持つ人が多い傾向にあります。
学歴であったり、性格などにコンプレックスを持ってしまい自信が持てないが故に接触する人を厳選してしまう傾向が見られたりします。
また、メンタルを保つために自分が話題になることを嫌います。冗談や朗報であっても、人にどう思われているのかを過剰に気にしてしまう傾向があります。
緊張しやすくプレッシャーに弱い
メンタルが弱い人はには真面目で努力家の人が多い傾向があるようです。自分に自信がなく、緊張や不安を払拭するために多くの努力を積むのだと思います。
しかし、いざ試合などになるとドキドキしてしまい不安がどんどん大きくなります。
緊張やプレッシャーを感じて失敗してしまうと、「次は絶対に外せない…」と更に自分自身でプレッシャーをかけてしまいます。
その結果、本来の実力を発揮できないだけでなくあえてプレッシャーのかかる場所を避けてしまう傾向もみられます。ボウリングで例えるならば、試合に参加しなくなってしまいます。
マイナス思考でネガティブな方向へ物事を考える
メンタルが弱い状態になると、自分が傷つかない状況を作ろうとして人を避けてアクティブな行動を避けるようになります。
自分に過度な期待を持った状態で何度も失敗を重ねているため、慎重さや謙虚さが悪い方向に作用してしまい

と卑屈な考え方になってしまいます。後ろ向きな考えでは、物事はうまくいきません。
また、マイナス思考でネガティブな部分が際立ってしまうことで周囲から徐々に距離ができ始めてしまい、負のループに陥ってしまうこともあります。
受け身で自分から行動を起こすのが苦手
自分から能動的に挑戦するようになると、当然ですが反対意見やアドバイスなどがでてきます。
こうした意見をプラスに捉えることができ、試行錯誤することでさらなる向上に活かせることができればいいのですが、メンタルが弱い人は全てがストレスに感じてしまいがちです。
そのため、受動的となり相手のアクションを待つことでストレスを回避しようとします。
仕事では「指示待ち人間」と思われてしまい、あいつは自分では何もできない奴だと悪い評価にも繋がってしまいます。
押しに弱く周囲に流されやすい
メンタルが弱い人は、自分の意見や考えをあまり主張しないものの頭の中では自分の意見を持っています。
しかし、誰かに批判されることや意見を否定されることを過剰に恐れているため、他の人の意見に流されてしまいがちです。
押しに弱いので、

と不安になってしまい、流れに身をまかせてしまいます。
これもボウリングの例で例えると、

と思っているところに、


と言われ、周囲の意見に身をまかせ本来欲しいと思っていたものと別の物を買い、結果後悔するといったことがあります。
また、ショップの人にバーゲンボールや新商品を猛烈に勧められ、断り切れずに買ってしまうということもあります。
もちろんそのボールが自分に合う場合もありますが、扱いきれなかった場合は自己嫌悪に陥っていくことになります。
仕事においても自分の意見を持ちつつも、人の意見に流されてしまったという経験をしたことがあるかと思います。
メンタルが強い人の特徴

ここまでメンタルが弱い人の特徴について解説しました。自分に当てはまった部分があったという人もいるのではないでしょうか?
メンタルが強くなると、様々な試練を乗り越えることができるだけでなく物怖じしなくなります。ボウリングだけでなく日常生活においても自分らしく過ごせるようになります。
ここからはメンタルの強い人の特徴を解説します。

メンタルを改善するヒントが見えてくるかもしれません。
失敗してもすぐ立ち直れる、気持ちの切り替えが早い
メンタルの強い人は、基本的にポジティブです。
仕事や恋愛で失敗すると落ち込んでしまうことも当然ありますが、「良い経験になった」「悩んでもしょうがない」と楽観的に考えることができます。
また、立ち上がる前にはストレスを上手く発散させる方法を知っています。大声を出せるカラオケやドライブをするなど、行動もポジティブです。自分に合った気持ちの切り替え手段をよくわかっています。
私はボウリングでカバーミスをした時は気にしてもしょうがないので、終わったことは気にしないようにしています。過ぎてしまったことを気にするよりも、同じミスをしないようにするにはどうすればいいか?と考えて前向きに考えるようにしています。
仕事でも同様で、失敗してしまった事実はどうにもできないので同じミスをしないように何をするか?を考えています。ミスを引きずることで別のミスを誘発してしまったりするので、気持ちはすぐ切り替えるようにしています。
自分ならできる!と自分自身を鼓舞
メンタルが強い人であっても、落ち込んだり不安になってしまうことはあります。
ですが、誰よりも自分を信じることができ、自分に自己暗示をかけていくのも上手です。
つまり、簡単に諦めない忍耐力があります。
失敗しても、「次はうまくいく!」「自分ならできる」と思いながら誰よりも自分を鼓舞することができます。
私は試合が始まる前は「やればできる!」「ミスしてもなんとかなる!」と前向きなイメージを思い描くことを徹底しています。始まる前から「今日はダメだ」「どうせ俺は上位に入れないだろ…」と考えてしまうと、スコアがついてこないだけでなく楽しくなくなってしまいます。
気持ちが上向きか下向きかだけでもその日の調子は左右されてしまうものだと経験から気づきました。今日はやれる!と思うようにしていますが、これには何の根拠も持っていません。要するに「思い込み」です。しかし、この「思い込み」というものはいかなる場面において最も重要だと考えています。
「そう、思ったら、そう」なっていくということを競技10年以上を経験し、痛感しています。
仕事においても何か依頼されると、「これは俺にしかできんやろ!」「俺やから依頼された!」と根拠のない自信を持って取り組むようにしています。
自分の事だけではなく相手の立場になって物事を考えられる
精神的な強さは、様々な困難を乗り越えてきた経験から生まれます。
辛い、悲しい、悩んだという経験を何度も乗り越えてきたからこそ、「今まで乗り越えてきたじゃないか!」と前に進むことができます。
様々な経験をしているからこそ悩める人に優しくでき、相手の立場になって考えられることも多くなってきます。
失敗やリスクを恐れずにチャレンジする
メンタルの強い人は、今の自分の状況が冷静に見れているので、「何ができて、何ができないのか」を把握できています。
そのため失敗やリスクに恐れることなく果敢にチャレンジしていきます。メンタルの弱い人は、自分を少し大きく見せようとする傾向があります。それによって肩に力が入りすぎていることもあります。
私の持論ですが「緊張する人」というのは、自分を現状以上に見せようとしていると考えています。自分をより良く見せようとして、出来ないことをやろうとしたり変に力を入れすぎている傾向があるなと思っています。これは、ボウリングだけでなく、仕事やプライベートにも共通することではないかと思います。
競技を始めたころは、大会に出る度に緊張していました。出来ないことをやろうとしたり、自分を過大評価してしまっていることで普段できることまでもができなくなっていました。
今の自分はこれだけしかできないから、これ以上はどうにでもなれ!と思うようになってからは、徐々に緊張しないようになっていきました。
練習で出来ないことが試合でできるわけがない…という基礎的な事に気づくまで、数年もかかってしまいましたがこれも経験・気づけた自分凄い!と前向きに捉えています。

周囲に対して自己表現できる
人目を気にせず自分を表現できる人は、裏表がありません。嬉しい時や悲しい時、辛い時などは自分の感情を包み隠さずオープンにすることができます。例え小さなことであっても言葉や態度で表現することで、自然と頭や心に悩みやストレスをため込まないようにしています。
他人の感覚ではなく自分の感じることに正直なので、周囲に気を遣いすぎることなく自己表現することでメンタルが育ちやすい状態になります。
メンタルを鍛えるには

メンタルの弱い人・強い人について解説しました。それぞれあなたに当てはまった項目がいくつかあったのではないでしょうか?

精神的に強くなることができると、メンタルがが強くなって自信が生まれ、仕事やプライベートにおいても良い流れが掴めるはずです。
ここからは、精神力・メンタルを鍛える方法を解説します。

1つでも習慣化することで、あなたの中で何かが変わっていくはずです。
小さな目標を設定してクリアを繰り返して自己肯定感を高める
打たれ弱いメンタルを鍛えていくには、自分に少しずつでも自信をつけていく必要があります。
乗り越えなければならない壁を避けていては、いつまでもメンタルは強くなっていきません。まずは小さな目標を作りましょう。
「今日は〇〇をしよう」「ミスしても下を向かない」など些細なことから始めてみましょう。
私の場合は、「シングルピン」はミスしない、ミスしても引きずらないの2つを常に目標として設定しています。
まずは「ミスをしても引きずらない」ことから始めてみてはどうでしょうか?仕事や趣味に共通する小さな目標からがオススメです。
瞑想して心を落ち着かせる
瞑想は、メンタルを鍛える方法として様々な分野に取り入れられています。不安や恐れを軽減するとのことで、うつ病の改善にも取り入れられているそうです。
鍛え方としては、深くゆっくり呼吸をするだけです。姿勢を正して肩に力をいれず、目を閉じて自分の息の音に集中します。瞑想は1日5分でも効果があるようです。今日からでも取り入れることができるので、弱いメンタルの克服に取り入れてみましょう!集中力アップにも最適です。
日頃からポジティブな言葉を使うように意識してプラス思考を目指す
前向きな思考を作るのは前向きな言葉です。ポジティブな言葉で自分の感情をコントロールしましょう。辛い時などはネガティブ思考になりがちですが、ポジティブな言葉を使うようにしましょう。そうすることで、やる気を取り戻すことができ前向きな自分になれます。
趣味を楽しんでいる時だけ、仕事の時だけポジティブな言葉を使おう!と意識してもなかなか難しいものなので日頃からポジティブな言葉を使うように習慣付けしてみましょう!
筋トレやスポーツなどで体を鍛える
メンタルを鍛えるのに筋トレやスポーツに取り組むのもオススメです。
運動することでストレス解消や体・心を軽くする効果もあります。
スポーツを趣味として行っている場合、練習を行うことで自分自身に自信を持つことができます。
ボウリングを例に例えると、日頃より練習することで自信がつきます。ここで重要なのが、しっかりと目的を持って練習することです。
色々なボウラーさんが練習している風景を年々見てきましたが、ただなんとなく投げているという人が非常に多いなと感じました。
目的もなく漠然と投げているので、悪い癖が身についてしまいスコアが一向に上がらない。そして次第に投げに来る回数が減り、やがて投げることを辞めてしまうという人を大勢見てきました。
投げることは楽しくストレス発散になりますが目的を持って取り組んだほうがスコアも上向きになり更に楽しくなっていきます。

これに関しては人により異なると思うので、自分が取り組んできたことを簡単に紹介します。

他にも様々な練習方法がありますが、競技会に参加し始めたころはこの4つをメインに練習に取り組んでいました。
現在はYOUTUBEでプロボウラーの方々が動画を出しているので、自分に合った練習方法が見つかるかもしれません。
個人的オススメは「福Pのボウリングch/ポケットの中のコーチ」です。

何かスポーツを趣味としている人はぜひ目的を持って取り組んでみてください。
現状よりも過酷な環境に身を置く
ピンチはチャンスという言葉があります。
悔しさはバネとなり、弱さが逆に強さを作ることもあります。
人は誰しもが成功からよりも失敗から学ぶことが多いです。
今よりも過酷な環境に身を置くことで、自分よりもはるかに失敗を繰り返し成長してきた人達に出会うことができます。
弱い気持ちを強くする方法は、失敗を次に活かすことです。諦めない気持ちを継続させるために、受け身にならず自分から飛び込んでいくことも大切になります。
これもボウリングに例えるならば、普段あまり投げない場所で競技会に参加してみるなどが非常に有効です。
私は知り合いがほとんどいない場所での競技会によく行きます。完全アウェイな状況で投げることでメンタル面や対応の引き出しを増やすことができています。
知り合いの人も増えるので、一石二鳥以上の効果を得られています。

そんな時はまず知り合いの人2~3人で参加してみましょ。

メンタルの強い人と日頃から行動を共にする
人と人は共感することで繋がります。メンタルの強い人やポジティブ思考の人と繋がっていくことで、自分の弱いメンタルも次第に克服するチャンスがやってきます。
日頃からメンタルの強い人と練習を一緒に行ったりすることで、流されながらもプラス思考やアクティブな行動を真似することができます。
何かに迷った時は難しいと思った方を選ぶ
メンタルが弱い人は、何かと逃げ腰になってしまいがちです。メンタルを強くするには、新しいことに挑戦し自分の殻を破っていくことが重要です。
少しハードルの高いことに取り組む習慣を持つことで、失敗しながらも着実にメンタルは強化されていきます。
難しいことに挑戦して失敗してもあまり深く考えすぎないようにしましょう!
あまりにもハードルが高いことに挑戦してしまうと、心が折れやすくなってしまうので少しハードルが高いことに挑戦!がポイントです。
メンタルに関する オススメ本
メンタルが弱っている時は自己嫌悪になってしまいがちです。そんな時はメンタル克服の手助けをしてくれる本を読むことで支えになってくれます。
個人的にオススメの本を紹介します。
心を整える 長谷部誠 著
サッカー日本代表キャプテンを務めた長谷部誠選手のメンタル術が書かれた一冊です。
常に自分と向き合いながらも困難を乗り越えて結果を出してきた彼のモチベーションの維持方法が記されています。
また、読者がすぐに実践できる内容でもあります。
メンタルを強くしたい、どう意識していけば良いかわからないという人にぜひ読んでいただきたい1冊です。
メンタルを強く鍛えた後、それを整えて「いつも通り」をこなすことが最も重要だと思っているので、この1冊の内容については別記事で詳しく解説したいと思います。
メンタルが強い人がやめた13の習慣 エイミー・モーリン 著
メンタル本には「~しなければならない」ということが書かれた内容が多いのですが、この1冊は違います。
主婦や教師、企業のTOPに立つような人など全て人に受け入れやすく、いかに最悪な状況・危機を切り抜けるかを「習慣をやめる」ことで切り開く術が書かれています。
悩みすぎてしまう、先のことが不安で行動を起こせないという悩みを抱える人にオススメな1冊です。
まとめ
メンタルの弱い人・強い人、鍛え方について解説しました。
メンタルを鍛えようと考えている人は、自分でなく周囲の人や環境に意識が向いてしまう傾向があります。
しかし、ゆっくりでも自分に向き合って変えられる方法を実践することで、少しずつ好転していくことが多いです。自分を変えることができるのは自分だけです。焦らず1つ1つトライしてメンタルを克服していきましょう!
最後までご覧いただきありがとうございました。
メンタル強化・克服の助けになれば幸いです。