天才を殺す凡人~人間関係に悩む人へ~

2020年7月24日

皆様こんにちは!情報どっとためcomです。

柴初心太
柴初心太

「天才を殺す凡人」という本の内容が知りたい。

「天才を殺す凡人」は、北野唯我さんによる2作目の著書です。「人の可能性を阻害するものに憤りを感じるから」という理由で書かれた「天才を殺す凡人」は、誰もが持っている才能をどう活かすのかという方法が書かれた一冊です。

物語形式で展開される本書は、勤め先の会社で悩んでいる主人公青野(凡人)に忠犬ハチ公のケン(全てを理解する者)が才能に関するイロハを伝授していきます。2時間程度で読むことができますが、内容は非常に濃厚です。

今回の記事では、個人的に印象に残ったところをメインに紹介していきます。

柴コロ太
柴コロ太

基本情報

まずは「天才を殺す凡人」の基本情報を紹介します。

柴コロ太
柴コロ太
基本情報

書名:天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ

著者:北野唯我

出版社:日本経済新聞出版社

出版日:2019年1月16日

定価:1500円+税

本書の舞台設定として、

1、創業10年の会社の創業者、上納アンナ(天才)が才能を活かせなくなる。

2、CFOの神咲秀一(秀才)が会社経営の舵取りをしていく。

3、主人公である青野(凡人)が上納アンナ(天才)を活かそうとする。

4、忠犬ハチ公のケン(全てを理解する者)が突如現れて助言していく。

このような流れでストーリーが展開されていきます。

天才・秀才・凡人の存在

本書では、この世には天才・秀才・凡人の3種類の人間がいると語られています。

天才:独創性が強い

秀才:論理性が強い

凡人:共感性が強い

柴初心太
柴初心太

どういうこと?

それぞれのタイプについてもう少し詳しく解説します。

柴コロ太
柴コロ太

天才:独創性

独創性があり誰もが思いつかないようなアイデアや方法で物事を実行することができます。しかし、ロジカルに論理を組み立てることが苦手であったり人の気持ちを察することが苦手という欠点があり、アイデアやプランを上手く説明ができない傾向にあります。説明が苦手故に、仕事やプライベートで浮いた存在になってしまいがちです。

秀才:論理性

論理的に物事を考えることができ数字に強く、着実に物事をすすめることができます。しかし、数値などにこだわりすぎて数値に表れないものを嫌う傾向にあります。思い切った判断ができる「天才」と言われる人に嫉妬や劣等感を抱きやすくなります。

凡人:共感性

人口の8~9割を占める存在です。相手の気持ちや場の空気を読むことができるので、相手の反応を予測して動くことができます。しかし、空気を読めるがうえに相手次第で感情や仕事のパフォーマンスが左右されてしまいます。

自分がどのタイプなのかを考えてみるとより面白く本書を読み進められると思います。注意点として、私たちは独創性・論理性・共感性を併せ持っています。

例えば、秀才タイプの人であっても独創性10%、論理性80%、共感性10%というように3つのタイプをもっています。仕事や日頃の言動などからどのタイプなのか見極められると思います。

凡人は天才を理解することができないので排除しようとし、秀才は天才への妬みと憧れの相反する感情を抱いています。そして意外にも天才は凡人に理解してほしいと思っています。しかし、説明などが上手くできないのでその思いが届くことはありません。こうして、天才と秀才・凡人のコミュニケーション断絶が起こり、結果として天才の才能を殺すことになります。

凡人が天才を殺すナイフは「多数決」

本書のタイトル「天才を殺す凡人」が存在する状況は意思決定の多数決の場面で現れます。

柴初心太
柴初心太

多数決で凡人が天才を殺すってどういうこと?

組織において天才は凡人に理解されず、秀才からは嫉妬の感情で接されているので意思決定時の多数決では敗北してしまいます。本書でも創業者である上納アンナ(天才)も取締役会で多数決で敗北します。ベンチャー企業が大企業へ成長する過程でこういった事象が起こります。これこそが、大企業でイノベーションが起きない原因にもなっています。

天才を支える「共感の神」という存在

柴初心太
柴初心太

凡人は天才を殺してしまうだけで、なにもいいところがないの?

凡人はオセロ

凡人は共感性の塊なので、まだ評価されていない天才に対しては「あの人はなんか怪しい」などと言って疑いの目を向けます。しかし、テレビや雑誌・SNSなどで一旦取り上げられると途端にその天才を支持し始めます。まさにオセロの白⇔黒のように評価が一変するのです。

共感の神

天才が天才だと評価されるには、実は凡人の相棒が不可欠となるのです。

柴初心太
柴初心太

凡人は天才を殺す存在じゃないの?

凡人は多数決で天才を殺すこともあれば、最高の相棒にもなることができるのです。天才は共感性がなく世間の大多数を占める凡人に伝えたいと思っていても伝え方がわかりません。だからこそ、凡人の相棒が必要となります。天才の孤独を癒し、天才と世間の通訳役としてサポートする凡人を本書では、「共感の神」と表現しています。天才の成功には、この共感の神に出会えるかどうかで決まると語られています。

柴燃え太
柴燃え太

共感の神ってカッコイイ!どうせ凡人なら天才を殺す凡人ではなく、天才を支えられる共感の神になりたい!

ポイントを2つ紹介します。

柴コロ太
柴コロ太

天才を見つけることができるか

そもそも天才を見つけることができなければ共感の神になりようがありません。

柴燃え太
柴燃え太

どうやって見つければいいの?

意外と思うかもしれませんが、皆からよく反対されている人を見つけましょう。しかし、注意点があります。

柴コロ太
柴コロ太

全員から反対されていたり、論破されているような人は天才などではなく、ただのダメダメなアイデアを出す人です。反対意見の割合と内容に注視してみてください。世の中には「広くて浅い反発」と「狭くて深い支持」があります。広くて浅い支持とは、「なんとなく嫌」といったものです。この「広くて浅い反発」と「狭くて深い支持」の割合でそれが本物のイノベーションであるかどうかがわかります。大多数の人からなんとなく反対されているが、一部の人からは強く支持されているような人こそ天才である可能性が高いです。しかし、必ずしもそうとは限らなかったりするので今までの経験をも踏まえて天才を見つけることが重要です。

自分の言葉で伝える

天才を見つけ、その素晴らしさや才能を多くの人に知ってもらう時に重要なことがあります。それが「自分の言葉で伝える」ということです。秀才らしい言葉を使わずに、凡人らしい言葉をつかいましょう。本書では「小学生が使うかどうか」を判断基準として挙げています。

柴燃え太
柴燃え太

秀才らしい言葉ってなに?

秀才らしい言葉とは、KPIだとか進捗管理、ガバナンスといった難しいフレームワークや経営用語です。

柴コロ太
柴コロ太

共感の神はより多くの人に天才の才能を伝えることが重要なので、凡人らしい言葉で世の大多数を占める凡人達に影響を与えましょう!

まとめ

天才を殺す凡人について解説しました。天才を活かすも殺すも凡人次第という驚きの内容でした。天才は少数のため、大多数を占める凡人に殺されてしまいます。しかし、天才を支える共感の神となることもできます。私自身は凡人なので、天才を殺してしまう存在よりも支える天才になりたい!と思わせてくれた1冊でした。

まとめ
  • この世には天才・秀才・凡人の3タイプが存在している。
  • 凡人が天才を殺すナイフは「多数決」!
  • 天才を支える「共感の神」という存在。

最後までご覧いただきありがとうございました!職場で自分の能力を発揮できないと思っている人、職場の人間関係に悩んでいる人にぜひ読んでいただきたい1冊です。こういった悩みが解決されのではないかと思います。「天才を殺す凡人」は楽天やAmazonで購入することができるので、ぜひチェックしてみてください。

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