この記事の内容
- 関西人特有の「知らんけど」とは
- 知らんけどに隠された意味
あれってなんなの?
日本には地域によって言い方が違う言葉や方言が多数あります。
関西では、語尾に「知らんけど」という万能な言葉が存在します。
僕自身生まれも育ちも関西で、現在も関西に住んでいますが「知らんけど」は日常的に言っています。
関西在住ではない人が初めて聞くとすごく違和感を感じると思います。
例えば、こんな感じで会話の中に登場します。
この「知らんけど」のニュアンスを知らずに受け取ると、多くの関西人以外の人は上のように混乱します。
今回の記事では、関西人には便利な言葉である「知らんけど」について解説します。
関西人である僕なりに考察していきます!知らんけど。
こんな人におすすめ
- 知り合いや恋人が関西在住である人
- 関西に移住するかもしれない人
- 「知らんけど」のワードが気になる人
さっそく解説していきます。
目次
「知らんけど」に隠された意味
「知らんけど」にはいくつかの意味が存在します。
シーンによってニュアンスや用法、効果が違ってきます。
ざっくりと分別すると、次の7つの時によく使います。
知らんけど登場シーン
・情報が曖昧ということを伝達
・責任回避
・あくまでも私的な意見であることの伝達
・興味の度合い提示
・責任回避
・相手へのフォロー
・オチへの免罪符
日常で交わされる会話を例に解説します。
内容が被ってしまうところもあるので、今回は3つ事例を紹介します。
情報が曖昧ということを伝達
会話例1
「駅前に新しいお店が開店しとったで!知らんけど。」
「昨日あそこのスーパーに芸能人おったらしいで!知らんけど。」
日常で一番多く使われています。
この例は、「確たる証拠や根拠はない」「大して興味はないけど、一応教えた」「詳しくは自分で調べて」といった意味が含まれています。
知らんけど。と言いますが悪意はないのです。
あくまで聞いたからから教えたでってだけの話です。知らんけど
知らないなら言わないで!と当たり前なことを言うと関西人は困ってしまいます。
あくまでも私的意見
会話例2
恋愛相談にて
「それやったらたぶん彼女おるで!知らんけど」
仕事相談にて
「それやったらこのグラフ使って資料まとめてみたらいいやん!知らんけど」
先ほどの知らんけどとは少しニュアンスが違います。
この場合は、「あなたの話を聞いた限りでは、こう思う」という意味になります。
やや責任回避の意味も込められています。
さっきの恋愛相談の例を訳すると、
「あなたの話を聞いた限りではその人には彼女がおると思う。でも、この意見を鵜呑みにしても僕は困るし、知りません。」
もちろん悪意はありません!!
あくまでも聞いた話を自分なりに推論して自分の意見を述べているだけなんです!知らんけど…知らんけどな!?
オチへの免罪符
会話例3
面白い話のオチに
「そんでな、○○になってな!△△して、◇◇になってもてん!知らんけど」
関西人は笑いに厳しく、会話に「オチ」を求める傾向が強いです。
関西人あるあるとしてオチをつけようとするあまり、話を盛ってしまう時があります。
そんな時の免罪符として、「知らんけど」を使います。
また、「適当な事を喋った後の締めくくりの言葉」として知らんけどを使う場合もあります。
僕自身、日常的に使ってしまいます。まぁ~知らんけども。
そんな時は「知らんのかいっ!!」というツッコミでOKです!
盛り上がりますから!知らんけど…
「知らんけど」の取り扱いにはご注意を!
関西人にとっては便利な言葉ですが、注意点があります。
一見便利な言葉に見えますが、いくつかの注意点があります。
ここまでの内容を読んで、
と思ったそこのあなた!下手したら嫌われてしまうかもしれないので注意してください…
注意点をいくつか紹介します。
使いすぎに注意
「知らんけど」は便利な言葉なのですが、なんでもかんでも知らんけどをつければいいというわけではありません。
連続で使ってしまうとうんざりされるだけでなく、ネガティブな表現で使ってしまうと嫌われる傾向にあるので注意が必要です。
関西の人は無意識に使っている人が多数なので、あまり連続で使うことはありません。
関西出身の人には伝わりにくい(伝わらない)
当然と言えば当然なのですが、関西出身の人以外の人に使うと「は?」となります。
僕自身の体験ですが仕事で関東出身の上司からの質問に対して「知らんけど」で締めくくったところ、激怒されました。
知らないことを調べもせずに答えるな!!無責任だ!と言われました…
どうやら伝わらなかったようです…そんな大事な話でもないにも関わらずです…
僕みたいなことにならないためにも、関西人以外には使わないようにしましょう。
まとめ
関西人が頻繁に使う便利な言葉「知らんけど」について解説しました。
「知らんけど」には色々な意味がこめられています。
ちなみに僕も含めて関西人は、「知らんけど」の用法などをいちいち意識して使ったりはしません。
あくまでも無意識に口から飛び出てきてしまうほど、習慣化されている言葉(口癖)なのです。
先ほども解説したように、何でもかんでも「知らんけど」をつければいいというものでもありません。
連続で使用すると嫌われてしまいます。
特にネガティブな表現で使用してしまうと最悪です。
僕は仕事の時には談笑以外では基本的に使わないようにしています。
関西特有の表現だと思っているので、関西以外の人には使いにくい・伝わりにくい表現ではないかと思います。
まとめ
・「知らんけど」の用途は多種多用
・決して悪意はない!
・使いすぎると嫌われるかも…
・関西人以外には伝わりにくい(伝わらない)
最後までご覧いただきありがとうございました。
関西に訪れる人や知り合い・恋人がいる人の参考になれば幸いです。