この記事の内容
- 対峙力とは
- 「人」との対峙とは
- 「仕事」との対峙とは
今回は、「対峙力」について解説します!
「対峙力」は、ホリエモンチャンネルでMCを務める寺田有希さんが、自身の体験を元に様々な人と上手く対峙するためのコツ・ヒントを教えてくれる1冊です。
「対峙」と聞くと、「誰かと睨み合って対立=戦い」とイメージしてしまうかもしれません。
しかし、ここで使われる「対峙」にはそういった意味では使われません。
本書で言われる「対峙」とは、「目の前にいる人と誠心誠意向き合うこと」と捉えてください。
また、対峙は相手とだけ対峙するわけではありません。
本書では
メモ
✔「人」との対峙
✔「仕事」との対峙
✔「自分」との対峙
✔「夢」との対峙
と、4つの対峙について書かれています。
本書を読むことで、次のようなメリットを得ることができます。
メリット
✔周りの目を気にせず、自分らしく振舞える
✔相手に気持ちよく話してもらえるようになる
✔相手が本当に喜ぶ褒め方がわかる
難しい話はまったくないので、気軽に読むことができます!
本書の内容をより詳しく解説してしまうと内容が非常に長くなってしまいますので、今回は「人との対峙」「仕事との対峙」の2つの中から特にグッときたところを重点的に要約・解説していきます!
目次
基本情報
本書の解説をする前に本書の基本情報、著者の紹介をします。
内容をいち早く知りたい!という人は飛ばしてしまってOKです。
基本情報
著書:対峙力 誰でも堂々と振る舞えるコミュニケーション術
著者:寺田有希(てらだ ゆき)
発売日:2020年12月11日
出版社:株式会社 クロスメディア・パブリッシング
価格:1518円(税込)
本書の著者である寺田有希さんは、15歳で女優として芸能界デビュー。
2012年に芸能事務所との専属契約が終了したことで、独立。
YouTubeチャンネル「ホリエモンチャンネル」や「B.R. channel」などでMCを務めています。
自ら作詞・作曲したストリートラグビー公式応援ソング「さあ いこう」で歌手としてもデビューするなど、多岐にわたり活動をしています。
7年以上「ホリエモンチャンネル」のアシスタントMCを務め、数々の著名人のトークを回し続けています。
人との対峙とは
最初に紹介する「人との対峙」では、14のことについて書かれています。
コミュニケーションは相手と状況次第なので、絶対にコレ!という正解はないということを大前提として、柔軟に対応していくスキルを紹介します。
14のスキル
✔台本はいらない
✔アドリブはアドリブじゃない
✔スカウターで戦闘力を判定
✔自己紹介では名前以外言わない
✔場の空気を作る2つのポイント
✔自分のターンに話題を持ってくるには
✔打ち合わせでは何をすべき?
✔「仕事の準備はどこまでするか?」問題
✔「困った時の武器リスト」を持っておく
✔知らない話題が出たときは?
✔本当に喜んでもらえる褒め方
✔嫌いな人や嫌な話題ほど深堀する
✔盛り上がっていても話を切るには
✔イベントを回すコツ
今回はこの14の中から3つに厳選してお伝えしていきます!
台本はいらない
台本なしで話をするってなかなか怖いし難しく感じますよね?
営業や商談、プレゼンなどでは入念に準備してあれを話してからこれを話して…と何度もシミュレーションするのではないでしょうか。
時には紙に書きだして台本を作るなんてことも経験があると思います。
僕自身、仕事で何かを報告・発表する時はガ~ッツリ台本を作っていました。
台本があれば何となく上手くいくと思いがちですが、本当にそうでしょうか?
僕も経験がありますが、台本通りにいくことって案外少ないんです。
本書を読む前に何度か著者の寺田有希さんがMCを務めるYouTubeの動画を観たことがあります。
打ち合わせとかしてちゃんと台本を入念に準備してるんだなーと当時は思っていましたが、実は台本はほぼないんだそうです。
ゲストの経歴や商品の詳細ぐらいだそうです。
もちろんお芝居であったり、ナレーションやアニメ・映画のアフレコというのは台本が必要かもしれません。
しかし、商談であったり人前で何かを話す場合では、時にアドリブも必要になってきます。
時間配分であったり聞いている人の反応などにより、より詳細に話すだとかっていうのが必要になる場面があります。
そんな時は「チェックリスト」を作成することを本書では勧めています。
チェックリストとは、「言わなければならない内容」を抜粋したものです。
時間内に言わなければならないこと(内容や要点)を伝えられればOK!と割り切ることで、アドリブにも対応しやすくなります。
僕自身、社内での資料説明の際にチェックリストを作成して報告したところアドリブに対応することができました。
今までは台本を作って臨んでいましたが、失敗が非常に多かったというのがあります。
ここで注意したいのが、チェックリストを細かく作成してしまうと「台本」になってしまうということです。
なので、まずは要点を書き出すということを意識してみると、チェックリストを作成しやすいかと思います。
仕事で人前で話すというシーンでは、台本を作らずにチェックリストを作成して臨んでみようと思っています。
自己紹介では名前以外言わない
と、あなたは思いましたか?
僕は思っていました。
学生であれば進学やクラス替え、社会人であれば入社や部署異動のほかに商談相手などに会う場合に必ず行うのが「自己紹介」です。
自分を知ってもらうために印象に残る自己紹介をしなければならない!と思ったり、他の人が印象的な自己紹介をしていたら「自分も頑張らな…」と思ってしまいがちです。
そして、気合いをいれすぎたあまりに自己紹介でスベッた経験をした、スベッた人を見たということがあるかと思います。
僕自身、社内研修で他部署の人への自己紹介で盛大にスベッたことがあります。
それ以降は自己紹介+一言で済ませるようにしています。
本書では、無理しなくていい。
プレッシャーから逃げましょうと語っています。
自己紹介どうしよう…と考えている間に他の人の自己紹介を聞き逃したあげく、「あの人誰だっけ?」ってなるのが一番ダメですよね。
コミュニケーションする時間は自己紹介以外の時間のほうが圧倒的に長いので、雑談等をしている時に相手の名前をなるべく呼んで会話してみましょう。
やっぱり名前を読んでもらえると、「自分のことを覚えてくれている」と嬉しくなります。
自己紹介では自分の名前だけを言い、他の人の自己紹介に集中して「コミュニケーションに使える情報」を多くインプットしていきましょう!
本当に喜んでもらえる褒め方
人と仲良くなる時に有効な手段の1つが「褒める」ということです。
しかし、褒め方にも注意が必要です。
人に好かれようと思って、上辺だけの褒め言葉を使ってしまうと相手にバレてしまいます。
あなたも経験ありませんか?
褒めてくれてるけどなんか嘘くさいな~って感じたこと。
僕はしょっちゅうあります。
趣味の場面で、褒めてくれる人の中に「本間にそんなこと思っとるんか?」って感じることがよくあります。
そういう上辺だけの言葉ってバレるんですよね。
逆に信用をなくすことになりかねません。
特に誰にでも使える褒め言葉や外見的な特徴を褒める場合は要注意です。
良かれと思って褒めたところに相手がコンプレックスを抱いていたら逆効果になってしまいます。
生まれ持ったものや変えることができない部分よりも、「その人が努力してきたこと」を褒めるというのが重要です。
上辺だけの言葉は自分が思っている以上に相手にバレているものなので、相手を褒める時は言い方を工夫して素直な気持ちを伝えてみましょう!
仕事との対峙
ここまで「人との対峙」について解説しました。
変化の激しい時代に求められる人であり続けるためにどうすればいいのか?ということについて紹介・解説していきます。
仕事との対峙 5選
✔「評価されたい」と思っている時点で、仕事に本気になれていない
✔大物にだって弱点はある
✔尊敬される人ほど、人を尊敬している
✔「そこにいる」時点で才能がある
✔スターじゃなくても輝ける
ここでは5つのことの中から3つに絞って紹介していきます。
「評価されたい」と思っている時点で、仕事に本気になれていない
って思ったことありませんか?
そう考えてしまうことで変に緊張してしまったり、逆にうまくいかないという経験をしたことがあるかもしれません。
なぜ評価されないんだ…と悩んだことがある人もいるかもしれません。
そういった考えや悩みはよくわかります。
でも、評価や好かれたいということを気にしすぎてしまうと、目の前にある仕事に本気になれていないのです。
評価のため、人に好かれるための仕事と自分がやらなければならない仕事が必ずしも一致するとは限りませんよね?
自分の役割をまっとうすればいいんです!
「好かれる」「評価される」というのは相手の問題であって、実はあなたの問題ではないのです。
これは以前読んだアドラー心理学を題材とした著書「嫌われる勇気」を読んだ時に衝撃を受けた内容でもあります。
課題の分離と言われています。
自分のやるべきことにまずは全力で取り組んでみましょう。
その結果、好かれなかったり評価してもらえなかった時は別の手法でトライすればいいんです!
と、思ってしまうかとは思います。
そんな時は、今この状況で「好かれたい」「評価されたい」という感情は必要?と自分自身に問いかけてみてください。
自分の役割を全うする。
これこそが自信を持ち、いいパフォーマンスを発揮するための近道だと語られています。
さきほど少し触れた「嫌われる勇気」については、別記事で解説しています。
興味がある人はぜひ見ていただけたらと思います。
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【要約・まとめ】アドラー心理学の入門書~嫌われる勇気~全5夜の大激論!
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尊敬される人ほど、人を尊敬している
あなたは「すごい人」「成功している人」と言われている人に対して、最初からすごい才能があって成功している人って思っていませんか?
成功者のすごい体験談や功績ってテレビや雑誌、YouTubeなどで知ることができるので、そういう風に見えてしまいます。
でもそうじゃないんです。
完璧な人間なんていないので、誰しも弱点を持っているし失敗もしてきています。
弱点があったり失敗するというのは悪いことではありません。
そりゃ弱点なし!失敗なし!は誰しもの理想ですが、無理です!
弱点に気づいた上で弱点を認めないこと、「助けてくれ」と周りに素直に言えないことがダメだと本書では語っています。
この部分を読んだ時、
弱点は認めているけど、周りに「助けてくれ」って言えてない…
ということに気づくことができました。
自己流でいきたいんだ!と思う人もいると思います。
でも、人の力を借りていくということも大事なんだと改めて気づかせてもらいました。
自分の弱点を受け入れて、相手のいいところを尊敬して学んだほうが物事はうまくいくだけでなく、人生も豊かになっていきます。
まずは自分の実力を知り、自分にないものを持っている相手をリスペクトしましょう!
そのマインドが対峙するために出発点です。
尊敬できる人ほど、これらを実践しています。
こういった変なプライドは必要ありません!
「そこにいる」時点で才能がある
仕事で失敗したり自分よりできる人がいると、つい自分を悪く捉えてしまいがちです。
あなたがそこにいることには意味があり、必要とされるあなたの能力は必ずあります!
完璧じゃないとダメ!というわけではありません。
指摘されたり怒られたりすると、自分の弱点・欠点に目がいってしまいます。
でも、どんな人にも「長所」は必ず存在します。
例えば、計算は苦手でも人前では臆することなく喋れるかもしれない。
営業は苦手でも、PCスキルなら得意かもしれない。
あなたはこれまでの人生で「○○が上手!」など、褒められたことがあると思います。
周りは気づいているけど、自分は気づいていないという長所って意外とあるんだと思います。
自分がその場にいるということは、何かしらの才能や長所を認められたからこそなんです。
自分を悪く見るのではなく、必要とされる才能をいかに伸ばしていくかを考えてみましょう。
その場にいる意味があると認識した上で、その意味や才能を考え全力で取り組むのが重要です。
まずは「自分がここにいるのには意味がある!」と気づくことから始めてみましょう。
周りにそういった悩みを持っている人がいれば、褒めてみるのもいいかもしれません。
褒めるってちょっと照れ臭いですが、誰かの自信や新たな気づきがあるかもしれません。
まとめ
今回は人との対峙、仕事との対峙について解説しました。
今回紹介できなかった内容ももちろん濃い内容になっています。
紹介した内容はごく一部なので、お伝えしきれなかったことがたくさんあります。
その他の内容が気になる、興味を持ったという人はぜひ手にとって読んでもらいたいと思います。
まとめ
✔台本はいらない⇒チェックリストを作ろう!
✔自己紹介は名前以外言わない⇒相手の情報をインプット
✔喜んでもらえる褒め方を!⇒上辺だけの褒めはバレる
最後までご覧いただきありがとうございました。
後編はこちらの記事です!
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【対峙力】自分・夢との対峙について要約・解説します
寺田有希さん著書「対峙力」の「自分」「夢」との対峙について解説!
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