「読書=良い」ってよく聞くけど、具体的にはどんな効果があるの?
「読書=良いこと」ということは誰しもがもっているイメージなのではないかと思いいます。しかし、具体的にどんな効果があるのか?と質問されると自信を持って答えられる人は少ないのではないでしょうか?
今回の記事では、『読書にはどのような効果があるのか』など読書に関する疑問を解説していきます。
読書のメリット
まずは、読書のメリットについて解説します。
ストレスの解消
まず一つ目のメリットとして、ストレス解消が挙げられます。
本を読んで心が安らいだ経験は誰しもが経験したことがあると思います。読書のリラックス効果は科学的にも認められているそうです。
心拍数や筋肉の緊張状態からストレスを計測した結果、ストレスが68%減少することがわかったそうです。音楽鑑賞など、ほかのあらゆるストレス解消法を上回る数値というのですから驚きです。
読書のストレス軽減効果は、「ビブリオセラピー」(読書療法)として実用化もされています。
この「ビブリオセラピー」とは、牧師でありエッセイストでもあったサミュエル・マッコード・クローザーズ氏が提唱した概念です。読書によって病気の治癒を図る心理療法で、自分の状態に適した本を読むことで行動をよい方向に変えたり、苦痛を減らすといった効果が期待できるそうです。
多くのストレスを抱えているという方は、ゆったりとできる時間を確保して一度読書をしてみてはいかがでしょうか?
脳が活性化される
読書には脳を活性化させる効果もあります。
本を黙読することで視覚情報を処理する「後頭葉」や思考・創造性に関わる「前頭前野」など、脳のさまざまな部位が活性化されます。音読も脳を活性化させ、学習効果を2〜3割向上させることが期待できるそうです。
音読では「発声する」「自分の声を聞く」といったプロセスが加わるので、黙読に比べ複雑な情報処理が必要となります。音読の速度が速ければ速いほど、脳はより激しく活性化されます。
脳が活性化されることで、勉強してるだけでなく仕事においてもメリットが生じます。音読によって活性化する前頭葉は感受性や自制心などを司っているため、前頭葉が活性化されることでコミュニケーション能力向上が図れます。コミュニケーション能力が高くなることで、自分の考えを的確に伝えることができたり相手の考えを感じとられ、人間関係を良好に保つことができます。
誰かと会話する時に求められるのは、相手が喜ぶ会話です。相手が知りたい情報や知識をトークで話すことができると、あなたへの価値は自然と高まります。
コミュニケーション力は話し方やトーンで決まると言われていますが、ネタの引き出しは多いに越したことはありません。
教養が磨かれる
教養を身につける読書として「乱読」があります。
「乱読」とは興味を少しでももった本をとにかく読んでみることで、ジャンルの垣根を超えて幅広い知識を得ることができます。
1つの知識を身につけると、教養はネットワークのようにどんどん広がっていきます。生まれた好奇心を抑えるのではなく、興味の向くままに本を読むことで深い教養につながっていきます。
一流のリーダーと言われている人ほど、「教養は人としての器を大きくし、人間力を磨いてくれる」と知っているんだそうです。仕事に直接関わらない知識を身につけることも大事にしているそうです。
仕事に必要な本やビジネス本を読んでいる人は、別ジャンルの本に一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
創造力が磨かれる
読書をするときに脳は他の活動とは違う特別な使い方をされるため、創造力が鍛えられます。
文字情報をもとに想像を膨らませて考えを構築したりすることで、創造力の鍛錬になるのです。
創造力は、仕事や日常生活において新しい企画やアイデアを出す時であったり問題の解決方法を考える時などになくてはならない能力です。
創造力がないと、与えられた情報や指示以上のことを自分で行えない「マニュアル人間」になってしまいます。
アイデアを出すのが苦手な人や自分の頭で考えたりすることが苦手という意識を持っている人は、ぜひ読書習慣を身につけましょう!読書をすることで創造力を磨いていきましょう。
視野が広がる
読書とは「著者との対話」でもあります。「著者がどう考えているのか」や「どう感じたのか」など、著者の思考を考えることで自分以外の視点で物事を考えることができるようになります。本を多く読んでいる人は多くの視点を持っています。
新しい企画やアイデアを出す時にひとつの視点からではなく、さまざまな角度から可能性を検討することで人とは違うアイデアや価値を提供することができます。
そのためには読書によって培われた広い視野が必要不可欠です。
視野の広い人間になるためには、学びのアンテナを広げていくことが重要です。ベストセラーや人気の本しか読まない人は、例えばビジネス本や自己啓発本など普段読まないジャンルを手に取ってみてください。
広く食指を伸ばすことを心掛けるだけでも、あなたの視野は驚くほど広がっていきます。
知識が増える
読書をすることで、思考の材料となる知識を蓄積させることができます。また、読書をすることで今まで知らなかったことや間違って覚えてしまっていたことを知る機会にもなります。
正しい思考をするためには、正しい情報を多くインプットする必要があります。良質で正しい情報は考えるということに必要不可欠です。
問題に直面し、判断や解決しなければならない状況になった時に日頃からの読書で得た知識が役に立つ場面が必ず訪れます。
仕事や日常のヒントが手に入る
読書からは、仕事や日常に活かすことができる知識を得ることができます。
なにか問題に直面した時や悩みを抱えた時には、読書を通して先人の知恵を学ぶチャンスでもあります。「仕事でなかなか成果がでない」という悩みを抱えている場合、自分でゼロから考えるよりもビジネス本などでノウハウを学んだほうが問題解決の近道となります。読書は長い時間をかけて積み上げる『教養』だけでなく、目の前の問題を解決するための『参考書』としても有効に活用することができます。
成功を掴むために、日頃から本で先人達の知恵を取り入れておくことが大切です。本を読んで「なるほど、なるほど」と感心だけで終わらずに実践できるように、使えそうな知識はメモなどしておくことをオススメします。
また、過去の偉人の考えや言葉に触れることができるのも読書の魅力です。
自分とはちがう時代を生きた人達の言葉は、時に大きな力になることがあります。過去の名作を読むことで、今までとは別の感覚を身につけることができます。
時代を超えて読まれてきた思想や考え方に数千円という値段で触れることができるのは、読書だけではないかと思います。
メタ認知能力が高まる
読書をすることで、メタ認知能力を高めることができます。
メタ認知能力ってなに?
メタ認知能力とは、自身の状態を客観的に把握する能力です。メタ認知能力が高いと、ネガティブな感情が沸いた場合であっても冷静に自己分析して対処することができます。
負の感情の原因が特定できれば、「こんなことで腹を立てているのか」と認識することができたりネガティブ感情を和らげる方法を冷静に考えたりすることができます。
メタ認知能力があることで、感情的になりすぎることなく、客観的な判断を下すことができます。
この「メタ認知能力」を高めるのに有効な手段が読書なのです。特に小説は、登場人物の心理であったり出来事などが第三者目線で描かれているので、客観的に物事を把握する能力を鍛えることができます。
文章を書く力が身につく
読書だけで文章力が身につくの?
文章は「書く」ことで鍛えられるのは勿論ですが、「読む」ことでも効果的に鍛えることができます。
文章力は、生きていくうえで非常に重要な要素です。仕事で使う資料などは文章力があるとないとではクオリティが大きく異なります。
ブログやSNSでの発信力も文章力とイコールと言ってもいいのではないでしょうか?
文章の良し悪しで、相手との関係性にも大きく影響をあたえます。
仕事や趣味、はたまた恋愛などにおいて、文章力がるがゆえに大きな発展を遂げることがたくさんあります。
読書で文章力が身につくというよりも、本を読まないことで文章力が身につかないと言えるでしょう!
小説やマンガで非日常を体感
人はなぜ映画を見たり、マンガを読んだりするのでしょうか?それは「非日常の世界を体感したいから」です。
今の現実世界で味わう経験ではなく、小説の主人公に自分を置き換えることで非日常のストーリーを体感できます。
自分が小さいころになりたかった職業が描かれた小説を読めば、作品を通して擬似体験ができます。スポーツ選手、ケーキ屋、宇宙飛行士などなど、今の自分では味わうことができない人物の立場に入り込むことができます。
こういった体験は、自分の思い通りに人物や情景を描くことができる『小説』が特にオススメです。
移動時間の有効活用ができる
会社や学校の行き帰りは貴重な『自由時間』です。
平日の通勤・通学に往復2時間かかっているとすれば、5日間で10時間です。これだけの『自由な時間』を有効に使わない手はありません。
普段あまり電車を利用しないのですがある日電車に乗ってみて気づいたことは、誰もがスマホに釘付けになっていたことです。もちろんスマホも立派なツールではありますが、有意義な時間を過ごしている人はごく一部ではないかと思います。
あまり興味もないSNSにアップされた友人の写真を見ていたり、なんとなくニュースを目にしている、なんとなくゲームをしているなどしている人が多い印象を受けました。
もちろん電子書籍を読んでいる人や本を読んでいる人も少数ながらいましたが、これでは貴重な自由時間をただ浪費しているだけで何も生み出すことはできません。
本には体系化された知識やストーリーがあるので、下手なニュースよりも価値があります。
わずかな隙間時間にでも読書をすることは可能なので、一度実践してみてください。
効果的なオススメジャンル
読書のメリットはよくわかったけどどんなジャンルを読めばいいの?漫画や雑誌でもいいの?
オススメのジャンルを4つ紹介します!
自己啓発本
自己啓発本とは読者を鼓舞し、意識を高めることを目的とした本です。成功を得るためのマインドやノウハウが書かれています。
自己啓発本のメリットは、自身のモチベーションが高められることです。自己啓発本は、何らかの成功を収めた人によって書かれたものがほとんどです。成功までの道のりや信念、激励の言葉などに触れることで「自分も頑張ろう!」という気持ちになれます。
そして、失敗談を知ることができることも自己啓発本のメリットです。失敗談から学ぶことも貴重な学びを得ることができます。また、成功している人は成功体験が取り上げられがちですが、失敗談も知ることで誰しもが初めから成功したわけではないと励みにもなります。成功をしている人ほど、それ以上に失敗をしていたりします。
ビジネス書
ビジネス書を読むことで、悩みや問題の解決方法を見つけることができます。
多くの人が抱える問題や悩みの大半は、人類史上初というわけではありません。「営業成績がなかなか良くならない」や「上司・部下との付き合い方がわからない」といった問題は誰しもが経験したことがあると思います。こういった「前例のある問題」に関しては、自分でゼロから考えるよりもビジネス書に書かれた方法を実践してみるほうがより早く解決することができます。
自分にはもっていなかった解決方法を知ることができたり、新しい思考を得ることができるので、職種に関わらず読むことをオススメします。素直に本の力を借りるというのは立派な手段の1つと言えます。
歴史書や自伝
歴史書や自伝は、実際の出来事が綴られたノンフィクション作品なので先人の偉大な知恵を学ぶことができます。
歴史書などに描かれている時代の状況は現代とはかけ離れてはいますが、仕事であったり会社での話に置き換えることで機能する普遍的な知恵も多く得ることができます。
歴史に興味がない人にとってはついつい敬遠しがちなジャンルではありますが、ときには偉人たちの知恵にも耳を傾けてみてはいかがでしょうか?
小説
小説を読んでいる時の脳は現実の出来事に対するときとほぼ同じ働き方をしているようです。ほとんど区別せずに処理しているということで、小説は現実世界で起こりうる出来事をシミュレーションするのに役に立つと言えます。
小説を読むことで、実際には経験したことがないことであっても擬似的に体験することで「自分ならどうするのか?」とシミュレーションしながら読み続けることができます。
また、共感力を育むということにも小説は役に立ちます。小説を読むということは、他人の視点に立って物事を眺めるということになります。多くの小説に触れることで、多くの人の気持ちに共感できる心が育まれていきます。
人と協力して仕事をすすめたり、後輩や部下の指導、取引先との交渉など、「相手が何を望んでいるのか」や「どう感じているのか」を察する能力が必要な場面は多くあります。共感力は仕事だけでなく、何をするにも必要な能力です。
オーディオブック
読書が良いこと、オススメのジャンルはわかったけど本を家にあまり置けない。電車内で読んだら酔ってしまいそう・・・
そんな人にはオーディオブックがオススメです!
オーディオブックとは、本の朗読を録音したものです。
「いつでもどこでも何かをしながらでも聴くことができる」新しいながら読書スタイルとして、さまざまな記事でも取り上げられています。
ここで気になるポイントが3つあります。
気になりつつも、このあたりがネックになって最初の一歩を踏み出せない人もいるのではないでしょうか。まずはオーディオブックのメリットを紹介します。
オーディオブックのメリット
移動中や何かをしていて手が空いていないときにでも手軽に本が読めると話題のオーディオブックですが、「気にはなるけど、よくわからない・・・」という人も多いと思うので気になるメリットについて解説します。
どんなに忙しくても読書ができる
日々生活をしていて、手が空いている時間って少ないと思いませんか?朝起きて出勤・通学し、日中は仕事・勉強、帰ったら家事などをこなしてお風呂に入る。あれこれする間もなく就寝という人は多いのではないでしょうか。
「読書をする時間なんかない!」という人にこそ、オーディオブックがおすすめです。
家事をしながら、通勤・通学しながら、入浴しながらなどどんなシーンであっても「ながら読書」を楽しむことができます。
目が疲れていても大丈夫!
現代社会では、「目」を酷使するシーンが多々あります。会社ではパソコン、家に帰るとテレビやスマホなど寝る時以外は何かしらの画面を見ていないときはないと言ってもいいほど目を使っています。
これでは目に負担がかかる一方で、そんな疲れた目で読書をしてもさらに疲れることになります。
オーディオブックであれば、目を使う必要もないので、ゆっくりと目を休めながら「ながら読書」を楽しむことができます。
プロによる朗読なのでとても聴きやすい
オーディオブックは、プロの声優による朗読が基本なので、「とにかく聴きやすい」のが特徴です。
抑揚や緩急を付けた朗読は臨場感もあり、自分で本を読む時よりも情景が目に浮かびやすくさすがはプロ!といったところです。
最近では、俳優によるオーディオブックの朗読も人気となっているそうです。何を読むか迷った時は、好きな声優・俳優で本を選んでみるというのも新しい楽しみ方なのかもしれません。
オーディオブックと紙の本を比較
オーディオブックはすきま時間を有効に活用することができ、忙しい人にとってはとても良いサービスです。「耳」から入る読書は、日本だけでなく海外でも注目されています。
もう紙の本はいらないの?
紙の本ならではの良さももちろんあります。
オーディオブックと紙の本のメリット・デメリットをそれぞれまとめたので、自身にあったほうを選びましょう!
紙の本
メリット
デメリット
オーディオブック
メリット
デメリット
紙の本とオーディオブックは全くの別物と考えていいかと思います。紙の書籍は、目で文字を追うことで読解力が身に付いたりじっくり熟考しながら読むことができます。
オーディオブックでは、「ながら読書」ができるのが最大の”うり”で、どちらにも違った良さがあります。
休日は紙の本、平日で時間があまり取れない場合はオーディオブックを利用など、日々の生活に合わせて使い分けることができれば一番ベストではないでしょうか。
人気のビジネス書や小説などが30日間無料でお試しできるので、まずは登録してお試ししてみてはいかがでしょうか?
まとめ
読書が及ぼすメリット、「ながら読書」で話題のオーディオブック」について解説しました。
読書は脳が活性化されたり、視野が広がるなどメリットが多数です。忙しく時間が取れない人には「ながら読書」ができるオーディオブックがおすすめです。気になっている人はこの機会に一度利用してみてはいかがでしょうか?
最後までご覧いただきありがとうございました。
これを機にすき間時間を有効に活用し、「本のある生活」を体験してみましょう!