カーリース【メリット・デメリットを解説】

2020年8月23日

車のサブスク【SOMPOで乗ーる(そんぽでのーる)】

皆さまこんにちは!情報どっとためcomです。

柴初心太
柴初心太

最近CMでカーリースってよく聞くけど、カーリースってなに?メリット・デメリットが知りたい。

新しい車の利用方法として最近話題の「カーリース」ですが、その内容はいまいちわからないという人は意外と多いのではないでしょうか。今回の記事ではカーリースのメリット・デメリットやどんな人に向いているのかなどを解説します。

特にデメリットについてはより詳しく解説していきます。

柴コロ太
柴コロ太

カーリースとは?

カーリースとは、「契約者の選んだ新車をリース会社が購入し、契約者は月々決められた料金を支払うことでその車を利用する」というシステムです。車の名義はカーリース会社が所有し、契約者は使用者となります。3年・5年といったリース期間終了時、その車両の下取り価格がどのくらいになっているかを見込みで価格設定しその金額を車両本体価格から予め差し引きます。

「車両本体価格−見込み下取り価格」に通常の諸経費と3年以上の契約の場合は途中で車検もあるため車検の費用やメンテナンス代、さらに自動車税などを合算した金額を使用者は一括or分割でリース会社に支払います。

例:新車価格が400万円でリース期間終了時に150万円の下取り価格がついたとすると、「400万円−150万円」=250万円で乗り出せることになります。ここにプラスで車検代などが加算されます。リース期間終了後は「返却」「買い取る」「再リース契約」を選択することができます。

あらかじめ下取り価格を決めることをリース会社では「残価設定」と呼んでいます。

カーリースは車のサブスクリプションサービスです。

柴初心太
柴初心太

サブスクリプションってなに?

サブスクリプションとは、商品やサービスを購入するのではなく利用したい時に料金を支払い使用するサービスです。定額料金で使い放題になるというのが一般的です。

柴コロ太
柴コロ太

たまにカーシェアと混同されている方もいるようですが、まるで違うものです。カーリースは「自分だけの車になる」「好きな時に乗れる」「自分の駐車場で管理できる」など、購入に近い使用方法となっています。

カーリースのメリット

カーリースに興味を持った方が一番知りたいポイントとして、カーリースは本当におトクなのか?満足できるのかどうかではないでしょうか?

まずはカーリースのメリットについて解説します。

柴コロ太
柴コロ太
  1. 貯金、頭金なしでも新車に乗ることができる
  2. 豊富な車種から好きなものを選ぶことができる
  3. 車種選びから審査申し込みまでネットで完結!
  4. 乗り換え時に車の売却or廃車手続きが不要
  5. 経費として計上できる

5つのメリットについて解説します。

柴コロ太
柴コロ太

貯金、頭金なしでも新車に乗ることができる

車は決して安い買い物ではありません。頭金などの初期費用が貯まらず、新車購入をためらってしまったり諦めてしまうこともあるかと思います。カーリースであれば数十万円といった頭金なしで、初月から月額固定の料金だけで新車を手に入れることができます。

毎年忘れたころにやってくる自動車税などもリース料金に含まれているので納付手続きの手間を省くことができます。車種などにもよりますが、月々2万円代〜4万円代で新車に乗ることができます。

豊富な車種から好きなものを選べる

カーリースでは、契約者のために現行モデルの車が用意されています。新車であれば中古車にありがちなトラブルや故障のリスクを軽減させることができます。

多くのカーリース会社では、国産メーカーのほとんどの車種を選ぶことができます。全車種からあなたが乗りたいと思う車を自由に選べます。

車種選びから審査申し込みまでネットで完結!

個人向けカーリースの場合は車種選びから審査申し込みまで、ネットで完結できる場合がほとんどです。オンラインで金額シミュレーションできるので、納得いくまで比較・検討し自分に合った車を選ぶことができます。

乗り換え時に車の売却or廃車手続きが不要

車を購入し、売るor廃車する場合は自分で手続きをしなければなりません。カーリースであれば、契約満了時に返却・同じ車を再リース・新しい車に乗換えといった選択肢から選ぶことができます。

契約期間満了が近づいてきたら次にどうするかを考えておき、車の処分などはリース会社にお任せしましょう。

経費として計上できる

法人や個人事業主が新車を現金で一括購入する場合、全ての金額をその年の経費として計上することはできません。普通車の場合であれば、6年かけて減価償却していくことになります。

カーリースであれば月々のリース料金が全て経費として計上できるため、経理上の手続きが簡素化でき処理が楽になります。

法人や個人事業主であれば大きな節税効果が期待できます。

カーリースのデメリット

ここまでカーリースのメリットについて解説しました。その一方でデメリットもあります。「うまい話には裏がある」という言葉がある通り、デメリットにもしっかりと目を向けることで自分にはカーリースの方がお得なのか一度検討してみてください。

  1. カーリースの残価設定は下取り(買取)よりも安値を付けられる
  2. 神経をすり減らしながらカーライフを送る
  3. 分割で支払う場合、元金が安くなっている訳ではないので金利での得も無い
  4. リース終了時に当初設定残価に満たないと差額は払わなければならない
  5. 途中解約すると「残りの期間のリース代+違約金」が発生する
  6. 「月々1万円で新車に乗れる!」わけではない!
  7. 「大手カーリース会社なら安心」は根拠なし!

それぞれ解説します。

柴コロ太
柴コロ太

カーリースの残価設定は下取り(買取)よりも安値を付けられる

カーリースの残価設定額よりも一般的な方法で新車を購入し3年後、5年後に下取りした方がほとんどの場合で高い査定額が付けられます。カーリース各社のホームページを確認しても残価設定価格の記載がなかなか見つかりません。意図的にわかりにくくしているのではと思います。

柴初心太
柴初心太

なぜカーリースの残価設定の方が安くなるの?

リース会社は「最悪の場合」を想定し、仮になにかが起こっても自分たちが損をしないように残価設定をします。当然といえば当然なのですが、リース会社はユーザーの車に対しての乗り方や扱い方を懸念します。

乱暴な乗り方をするユーザーである可能性もありえますし、下手したらリースした数日後に全損事故を起こす可能性もあります。

全員が律儀な人で事故後にきちんと弁償してくれるのであれば「リスクを見込んだ残価設定」としなくても良いですが、残念ながら全員が律儀な人ではありませんので弁償されない場合の損金分を見込んだ残価設定にせざるを得ません。その結果、リース会社が損をしないために安い残価設定となってしまいます。

神経をすり減らしながらカーライフを送る

傷やへこみをつけてしまった場合や子供がジュースをこぼしてシートに染み込ませてしまったといった場合、返却時に違約金が発生します。

車体底面などの見えない部分に傷をつけてしまった場合でも違約金が発生します。

前金制のように最初に残価設定をしていますが、これはあくまでも見込みであって契約終了時に車両の状態が悪いと高額な違約金を払うハメになってしまいます。事故にあって廃車となってしまった場合も違約金が発生します。

ローダウンや車高調サスやインチアップのホイールなどの装着もできません。改造禁止という規約があるため、それに違反した場合も違約金が発生します。

また、カーリースではリース前に予定走行距離を設定します。それに応じて残価設定が決まります。

予定走行距離が少ないと残価設定は高くなり、多いほど安くなります。万が一設定距離をオーバーした場合、ここでも違約金が発生します。

柴初心太
柴初心太

設定距離を多く設定して実際の走行距離が短いと返金してもらえるの?違約金ばかり払うのは嫌だ!

設定した距離よりも実際に距離が短い場合、残念ながら返金は基本的にはありません。なので常に設定距離をオーバーしないように気を使いながらカーライフを送らなければなりません。

柴コロ太
柴コロ太

無理せずに中古車を購入すれば、走行距離を気にすることなく行きたい場所へ家族や友人、恋人と出かけるこができます。

分割で支払う場合、元金が安くなっている訳ではないので金利での得もない

あらかじめ下取り時の金額を差し引いているので元金が安くなっているように感じ、金利手数料が安くなるのでは?と思った人もいるとお思います。

しかし、[新車価格+諸経費+契約期間内の車検代+メンテナンス代+契約期間内の自動車税]に対しての金利手数料が発生します。
柴初心太
柴初心太

疑問が2つあります。

⑴価格は数年後の買取金額をあらかじめ差し引いているんじゃないの?

⑵車検代やメンテナンス代、自動車税分にも金利がかかるの?

それぞれの質問にお答えします。

柴コロ太
柴コロ太

価格は数年後の買取金額をあらかじめ差し引いているんじゃないの?

車体が安くなっているように感じますが実際は、「残価設定額を最後の支払い日に上乗せして払うor車両を返却するか」という契約になっているので残価設定額にも金利が掛かってきます。

車検代やメンテナンス代、自動車税にも金利がかかるの?

車検代やメンテナンス代、自動車税を含めた金額をまとめて支払う契約になっているので、それらを分割で払うなら当然それらに対しても金利が掛かります。

元金は一般的なローンに比べ高くなっているので、金利的には損していると言えます。リース期間終了後にその車を買い取るために再度ローンを組み直した場合、それに対しても金利が掛かります。

リース終了時に当初設定残価に満たないと差額は支払わなければならない

先程解説した残価設定ですが、3年後・5年後にリースする車がどのくらいの査定価格なのかを見込みを立てて設定しています。しかし、リースした車両の相場が著しく下落している可能性も当然ありえます。

過去に三菱によるリコール隠しというものがありましたが、その際に当該車の中古相場が急落しています。残価が返却時に実際よりも下回った場合、その差額分を請求されます。

柴初心太
柴初心太

実際の買取価格よりも上回った場合は返金してもらえるの?

残念ながらそういった場合の返金はありません。買取金額が保証されているわけではないのです。

柴コロ太
柴コロ太

途中解約すると「残りのリース期間+違約金」が発生する

柴初心太
柴初心太

家族が増えたから今の車では小さくて不便だから乗り換えたい!

あなたが月々2万円で7年間のマイカーリース契約をしたとしましょう。3年経った時にこのような考えで解約したとしましょう。

この場合、残り4年間のリース代+違約金を支払わなければなりません!

柴コロ太
柴コロ太

月々2万円×4年間(48ヶ月)=96万円

違約金:数十万円(リース会社により異なります)

差し引きされるのは残価設定価格のプラス分(リース会社により異なります)

合計すると約100万円前後の支払いが必要となります。車を返却をするだけなのに100万円を支払わなければなりません。

マイカーリース会社のCMや広告では「らくらく」「かんたん」といった謳い文句をよく目にします。たしかに始める時はそうなのかもしれませんが、辞めるとなると高額なペナルティが待ち構えており「らくらく」「かんたん」ではありません。

これに対して納得ができる人は少ないのではないでしょうか?マイカーリースの利用者は急増していますが、途中解約によるトラブルが続出するのは時間の問題ではないかと思っています。

「月々1万円で新車に乗れる!」というわけではない!

「マイカーリースなら月々1万円で新車に乗れます」という広告を見たことがありませんか?大手のリース会社や中古車販売店のホームページに大々的に宣伝されていたりします。

柴初心太
柴初心太

月々1万円ならかなりお得に新車に乗れますね!!

一見お得に感じますが、よくよく広告を見てみると「ボーナス払い5万円」などが隠れています。

柴コロ太
柴コロ太

仮にリース期間が7年の場合、ボーナス払いだけで70万円が必要となります。

月々1万円+ボーナス年2回=22万円の支払いとなります。

このボーナス払いという文言を小さく目立たないように記載している場合が多いです。売る側に都合の悪い部分は伝わりにくくしています。

柴コロ太
柴コロ太

自分たちに都合の悪いことは伝えない、都合の良いことは大々的にアピールしています。

さらに、「修理」のことを「メンテナンス」とニュアンスを微妙に変えてあったりします。

柴初心太
柴初心太

リース期間中に車が故障した場合はどうなるの?

リース会社のホームページを見ても明確な記載はされていないことが多いです。オイル交換などは含まれるという表現はされていますが、故障の修理代の支払いには明確に書かれていない場合が多いです。

柴コロ太
柴コロ太

もしカーリースを検討しているのであれば、そういった場合の支払いなどがそうなるのかを確認しておく必要がありますので注意してください。後々トラブルへと発展する可能性が非常に高いです。

安いものには裏がある!

とはこのことです。

柴コロ太
柴コロ太

「大手カーリース会社なら安心」は根拠なし!

柴初心太
柴初心太

なんだかメリットよりもデメリットが多く感じるけど大手のカーリース会社なら安心じゃないの?

一般的に展開しているカーリースは車に詳しくない人や女性をターゲットにしています。

柴コロ太
柴コロ太

カーリースはトヨタなどの自動車ディーラー系の企業やコスモ石油などのガソリン販売業、金融系企業など様々な業種の大手有名企業がサービスを展開しています。

しかし、「大手企業であること」と「安心であること」はなんの因果関係もありません。

大手食品企業の産地や品質偽装など、大手であっても消費者を騙す不祥事などを起こしているのをニュースで見たことがあると思います。

「法人」の場合は税金面で得をする

柴初心太
柴初心太

カーリースは結局しないほうがいいの?

デメリットが多いのに何故サービスが存続し続けるのか?それは「法人」の場合は税金面で得することがあります。

柴コロ太
柴コロ太

企業が営業車を購入した場合、そんまま全額を「必要経費」にはできません。まずは自社の資産として計上し、減価償却によって6年に分けて経費化する必要があります。(軽自動車は3年)

リースの場合は100%「必要経費」として処理することが可能です。

もともとカーリースは法人の税節面で有利な仕組みであって個人で利用を前提として作られた仕組みではないのです。

まとめ

ここまでカーリースのメリット・デメリットについて解説しました。

一見お得感満載のカーリースですが、それはリース会社がお得感を演出している場合がほとんどです。各社のホームページを見てみると「簡単・お得・手軽」というメリット部分を前面に押し出していますが、デメリットについては触れていません。

そのため、正しい情報を得ることができずカーリースはお得と感じている人が多いのが現状です。もちろんデメリットなどを理解した上でお得と感じたならばカーリースを利用してもいいかとは思いますが、良い面だけでなく悪い面にも目を背けないようにしましょう!

まとめ
  • 頭金、貯金が無くても新車に乗ることができる
  • 豊富な車種から好みの車を選ぶことができる
  • 経費として計上することができる
  • 傷をつけたり、汚した場合は返却時に違約金が発生
  • 途中解約は残期間のリース代+違約金発生
  • 月々1万円代で乗れる!という謳い文句に注意!
  • 大手だから安心!というわけではない!

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