この記事の内容
- 影響力の武器の解説
- 無意識に引かれる心理トリガーとは
- 各心理トリガーについて解説
突然ですが、あなたはだまされやすい人ですか?
販売員からの勧誘や募金活動、その他さまざまな説得上手な人に丸めこまれたりしていませんか?
たいして欲しくないと思っているものを買わされた、参加意欲のないイベントに断りきれずお金を払ってまで参加してしまっていたりという経験をしたことがあるという人は意外と多いのではないでしょうか?
と思っている人もいるかと思いますが、なぜそういったことになってしまうのでしょうか?
それは、人が無意識に動いてしまう6つの心理トリガーにより引き起こされています。
この6つのテクニックは、マーケティングや営業などのビジネスシーンでも使える内容は盛りだくさんとなっています。
6つの心理トリガーを知ることで仕事などに活かせるだけでなく、不要な物を買わなくなったり詐欺にも引っ掛かりにくくなるといったメリットもあります。
その6つの心理トリガーについて詳しく書かれているのが、今回紹介する「影響力の武器」という本です。
こんな方におすすめ
- 騙されたり、丸めこまれたりした経験がある人
- 6つの心理トリガーについて知りたい人
- 自分の仕事などに活かしたと思っている人
では、6つの心理トリガーとは一体なんでしょうか?詳しく解説を始める前に6つのテクニックを簡単に紹介します。
『影響力の武器』 全体像
「影響力の武器」は、マーケティングを仕事としているという人は知らない人はいないと言われているほど有名な本です。
全世界で累計200万部以上売れている大ベストセラーです。
マーケティングや営業など、ビジネスにおいても使える内容が盛りだくさんです。
また、本書の内容を理解することで詐欺などにひっかかるリスクを回避できたりもします。
気になる6つの心理トリガーは次の6つの心理です。
6つの心理トリガーについてそれぞれ解説します。
6つの心理トリガー
この6つの心理トリガーを全て理解できなくても詐欺などに引っ掛かるリスクを回避することができます。
まずは気になった心理トリガーだけでもいいので覚えておいてください。
返報性
「施されたら施し返す!」
なんだか聞いたことのあるセリフですが、返報性という心理状況を的確に表した言葉なのです。
人は何かをしてもらったらお礼をしなければならないと無意識に考える癖があります。
買い物に行った時に試食コーナーを見かけることがあるかと思いますが、実は返報性の心理トリガーを引くための施策なのです。
無料で食べさせてくれたのだから購入しなければ申し訳ないと思って購入予定でないものを買った経験ありませんか?
無料メルマガを読んでいた時に急に有料サービスの案内が届き、無料でこんなにも良い情報を発信してくれているのだから購入しないと申し訳ないと思ってしまったことはないでしょうか?
これらはあなたの返報性の心理トリガーを上手く引かれてしまった状態なのです。
無料の試供品やメルマガは提供者が消費者に「何かをしてもらうため」に行っている施策なのです。
また、返報性は自分の嫌いなことにでも働いてしまいます。
例えばあなたが甘いものがあまり好きでないとしましょう。好きでもない職場のおばちゃんからバレンタインに好きでもないチョコレートをもらった場合でもホワイトデーに何かしらのお返しをしなければならないという考えになってしまうのです。
ここで1つ注意が必要です。
返報性の心理トリガーをひこうとしている前提で考えていると、友人からのお土産などに対しても拒否してしまうとい状況に陥ります。
友人は見返りなど求めずにお土産を渡そうとしているのにもかかわらず拒否してしまうと友好関係に問題が生じてしまいま。
あなたが友人にお土産を渡そうとした時に拒否されたら嫌な気分になりますよね?
返報性を使って丸め込もうとする者に対する最善の防衛法は、他者の申し出を拒否してしまうことではありません。
むしろ最初の親切や譲歩は誠意をもって受け入れ、後で計略だとわかった時点で計略だと再定義することが重要です。
再定義することで受けた親切や譲歩のお返しをしなければならない!という気持ちになることを防ぐことができます。
僕は最初に受けた親切と次の依頼などは別の物事だと割り切って考えています。
「それはそれ、これはこれ」と分けて考えているので、以前に比べて返報性の罠にひっかからないようになってきました。
コミットメントと一貫性
人は「自分で決めたことは間違っていない」と思いたいものです。
自分は合理的で筋が通っていると思っていても、本能や感情で判断してしまいます。
騙されやすい人は特に自分自身は合理的な人間だと思い込んでしまっています。
日常の例として、高額な財布を購入したPさん。
使い心地が少し悪いなと思いつつも、「この財布は高額だったんだから悪い商品なはずがない!良い商品に決まっている!」と無意識に考えてしまいます。
自然と自分の購入した高額ブランドの良い情報だけを集めてしまいます。
自分を合理的な人間と思いたいがために良い情報にまみれていきます。
そうすることで購入前よりもさらに信者になっていたりもします。
また、他のブランドや安物の財布のことを悪く評価するようになっていきます。そうなるとこの財布を売っている側からすると他の商品に浮気しないわけですから最高の状態となりますよね?
もちろんその商品に魅力を感じて購入している人もいるかと思います。
財布だけでなく、時計や車など高額な商品を購入コミットメントと一貫性のトリガーが強くひかれているので注意が必要です。
人を操ろうとする人は、「自分で決めさせる」ことによって意図的にこういった心理状況を作り出そうとします。
社会的証明
・口コミ高評価多数
・大人気!
・全米が泣いた!全米No.1
・行列のできている○○屋
こういったフレーズはよく目にしたっことがあるのではないでしょうか?
誰しもが気になるフレーズだと思います。
本当かどうかに関わらず、人気がある=良いもの!と人は思いこんでしまう心理なのです。
行列の出来ているお店は良い店と思ってしまうこともこの社会的証明の心理トリガーがひかれている状態なのです。
好意
人気俳優が出ているCMの商品が気になって購入した、SNSでインフルエンサーと言われている人が紹介している商品を購入した経験ありませんか?
自分が好意を持っている人や対象が「良い・オススメ」と言っているものは、無意識の内に良いものと思い込んでしまいます。
例えばガッキー(新垣結衣さん)が口紅のCMにでている場合と、誰かもわからないおばちゃんが同じ口紅のCMに出ている場合で比較してみるとどちらの場合は売れるかは一目瞭然です。
本当に自分にとって価値があるか分からないのに、「好きな人がオススメしているから」というだけで選んでしまうことが多々あります。
権威
・専門家推奨!
・あの○○さんも毎日愛用!
・△△でも使われている!
こんなCMや広告が世の中には溢れかえっています。
専門家や先生、役職などの「権威」が付いていると無意識に信じてしまいます。
役職だけでなく、実績などもこの権威にあたります。
Twitterなどを見てみると、この権威をプロフィールにこれでもかと載せている人を大勢見かけます。
希少性
・1時間限定のタイムセール
・会員様限定特別価格
・残り○個
数が少ない=貴重・価値があるとは限りません。
そうわかっていてもいざそれを目の当たりにした時、誰もが心動かされてしまうのではないでしょうか?
思い返しみると限定だから購入したということは多くの人が一度は経験したことがあると思います。
本当は限定でも何でもない物であってもわざと少なく見せて貴重性を強調して人を操る。
そのような商売もこの世に溢れかえっています。
まとめ
詐欺師も使っている6つの心理トリガーについて解説しました。
あなたが知らず知らずのうちにひかれてしまっていた心理トリガーがあったのではないでしょうか?
この6つの心理トリガーを上手く活用・実践することで、あなたが営業職や販売員などの仕事についているならば良い成果を上げることができると思います。
知っているだけでも不要な物を買わされてしまったり詐欺に引っ掛かるリスクをグッと回避することができるので、繰り返し見ていただければと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
仕事で役に立つだけでなく詐欺などにもひっかかりにくくなるので、ぜひ手に取っていただきたい一冊です。
あなたの暮らしに役立てば幸いです。