心を整える【勝利をたぐり寄せる習慣を解説】

2020年10月22日

柴初心太
心を整えるという本の内容を知りたい!

「心を整える」という本は、サッカー日本代表でキャプテンも務めた長谷部誠選手が書いた本です。

サッカー選手という経験の中で学んだことや著者が実際に取り組んでいる習慣が書かれています。

     

気になっているけどまだ読んでいない、普段読書をする習慣がない人もぜひ読んでほしい一冊です。

柴初心太
日本代表でキャプテンを務めるような人の習慣って実践するのは難しいのでは?

僕も最初はそう思いながらこの一冊を読み始めました。しかし、学生や社会人、主婦の人でも実践できる習慣が多々紹介されており、年齢・性別に関係なくどんな立場の人でも参考になる一冊です。

柴コロ太
柴コロ太

実際に読んでみましたが、些細なことからプロとして、人として実践していることが実に興味深くどの年代の人でも参考になる言葉が多く書かれています。

この一冊は、自分自身の行動を振り返る時にもオススメです。

基本情報

基本情報

著名:心を整える 勝利をたぐり寄せるための56の習慣

著者:長谷部 誠

出版社:幻冬舎

出版日:2011年3月20日

定価:1430円(税込)

勝利をたぐり寄せる習慣

メンタルを鍛えるという言葉はよく聞くフレーズかと思いますが、長谷部さんはメンタルは鍛えるものではなく「整える」ことが大切だと伝えています。

僕は、「メンタルは鍛える+整える」ものと捉えています。

    

メンタルをいくら鍛えたとしても心が乱れてしまっては、ここ一番の場面で失敗してしまう可能性があります。

ある程度鍛えることはもちろんですが、「整える」ことも非常に重要だと考えていたので、長谷部選手の「整える」にはすごく共感しました。

  

この「心を整える」について長谷部選手の56の習慣の中から特に共感したものをボウリングを競技として10年以上取り組んできた経験や体験談、仕事のシーンなどを例として織り交ぜながら解説していきたいと思います。

ぜひ参考にしていただければと思います。

あなたが今日からでも取り組める習慣が見つかるかもしれません。

決戦へのスイッチは直前に入れる

スポーツで試合を迎えたり、プレゼン発表などあなたにとって大きな出来事が控えている時、「気持ちの準備」方法は主に2つのタイプに分けることができます。

    

1つは、2~3日前からだんだんと気持ちを高めていくタイプです。

いろいろな状況を想像して、イメージトレーニングを重ねていきます。

    

もう1つは、直前までなるべくいつも通りの心理状態を保ち当日にスイッチを入れるタイプです。

  

僕はもともとボウリングの試合に臨む際は前者(2~3日前から気持ちを高めるタイプ)でした。

しかし、変に意識してしまい余計な力が入ってしまったりして自分の力を発揮できないということが多々ありました。

気合を入れすぎて空回りしてしまっている状態です。

    

そういった経験から、自分には後者(直前までいつも通りに過ごす)のほうが向いているのでは?と考えるようになりました。

いつも通りの心理状態で何事にも取り組むようになってからは、気合を入れすぎて空回りしてしまうということが激減しました。

試合が始まる直前まではいつも通りの心理状態で臨み、試合開始とともに気持ちのスイッチを入れるようにしています。

   

もちろん準備というところは怠らないようにしています。

仕事についても資料の報告や人前で話すといった場面でも同様に直前まではいつも通りでいるので、今では緊張したりすることはあまりありません。

   

マイナス発言は自分を後退させる

僕が競技として取り組んでいるボウリングではいろいろな要素や人間が複雑に絡み合っているため、個人競技でありながらも実はミスを人のせいにしやすいスポーツなのです。

   

例えば、自分が投げようとしているのに隣の人が順番を無視して先に投げてしまいそのせいで自分のリズムが崩れた。

投げるタイミングが合わず自分のペースで投げることができなかった。

自分の投げているラインを真似されてスコアが出なくなったなど、いくらでも押し付けることができます。

   

そういった発言はどこへ試合に行っても必ずと言っていいほど誰かが言っています。

こういった事を言っているのはスコア(成績)が悪かった人の定番の愚痴です。

    

愚痴と言うのは一時的な感情のはけ口になりますが、ストレス解消方法としてはあまりにも安易な解決策だと考えています。

何も生み出さないだけでなく、あなたが近くでそれを聞いていたとしたら気分も良くないですよね?

    

愚痴で憂さ晴らしするのは自分の問題点と向き合うことから逃げていることと同じだと実感しています。

愚痴を言わないように心がけることで、自ずと問題点に向き合うことができます。

   

投げ急いでしまったのは何が原因だったのか?どうすればよかったのか?と考えられることで次回に活かすことができます。

仕事においても同様のことが言えるのではないかと思います。

仕事がうまくいかなかったのはあの人が手助けしてくれなかったからだなど人のせいにせず、何がいけなかったか?を考えて次に活かすことが重要だと思います。

   

孤独につかる

試合に負けて落ち込んでいる時や仕事でミスをして落ち込んでいる時、何かに行き詰っている時や将来や恋愛などに悩んでいる時にあなたはどのように心をメンテナンスしていますか?

   

仲の良い友達と飲みに行ったり映画を見たりと色々な方法があると思いますが、長谷部選手は一人温泉がオススメだと本書で紹介しています。

仲の良い友人達と盛り上がることはもちろんいいことなのですが、孤独な時間だからこそできることがあると思いませんか?自分にとって本当に大切なことは何か?そういう自分と向き合う時間を作るのにひとり温泉はうってつけだと長谷部選手は語っています。

   

僕の場合は、ロードバイクで自由きままにポタリングを行います。1人でのんびりと走りながらボウリングで何に取り組むべきなのか?など事故には気をつけながら走るようにしています。

温泉だけでなく1人でドライブや旅行といったことでも全然OKなので、良い意味での孤独な時間を設けてみてはどうでしょうか?

心身共にリラックスできるものがオススメです。

柴コロ太
柴コロ太

常にフラットな目線を持つ

「自信」とは、ガソリンのようなものだと本書では語られています。

柴初心太
ガソリン?どういうこと?

自信が背中を突き動かし、高い壁を超えるエネルギーを生み出してくれます。

  

ただし、自信を持ったからといって「上から目線」には気をつけましょう。

自信が生まれたからといって偉くなったわけではなく、成功や勝利は自分1人で勝ち取ったわけではありません。

   

だからこそ、「上から目線」というのは、人と付き合う上では絶対にプラスにはなりません

偉そうにしたり知識を見せびらかしたり、自分を実際よりも大きく見せようとすることで相手に不快な気持ちが芽生えてしまいます。

もしもあなたがそういったことをしてしまっていたとすれば改めましょう。

何の得も生み出すことができません。

 

だからといって「下から目線」になってもいけません。

相手に媚を売ったり、ゴマをすったり下手にでるのは自分自身を貶めることになってしまいます。

ヨイショすれば気に入ってもらえるという目で見ていることでもあり、相手に対しても失礼な行動になるので注意しましょう。

   

迷った時こそ難しい道を選ぶ

人は人生の岐路に立たされた時、どんなに自信があっても迷いは生まれるものです。

   

進学・就職・結婚などもし失敗してしまうかもしれないという不安や周りからの反対、挫折することへの恐れなど上手くいくという確固たるノウハウがないのでそれぞれ道の選び方があるかと思います。

  

長谷部選手が1つ意識していることとして、「あえて難しいと思った方を選択する」ということを挙げています。

周囲から見ると無茶な決断に見えるような事でも、難しい道ほど自分に多くのものをもたらし新しい世界が目の前に広がって行きます。

仕事であえて難しいことに挑戦・競争して結果を出していくか、競争から逃げてしまうか、進学でも1ランク上を目指すのか諦めて違うところにするのかなど日常の中には何かを選択しなければならないシーンに多く遭遇します。

ですがこれは無鉄砲に壁めがけて突っ走るということではありません。

ここで重要なのが、「どちらが難しいか」を考えると同時に「得るものが多いのはどちらなのか」を考えなくてはなりません。

 

たいていの場合においては「どちらが難しいか」と「得るものが多いのはどちらなのか」は一致しますが、一致しない場合があります。

それは、自分が今現在いる場所で何かを成し遂げていない場合です。

そういった場合は、新しい道を探すのではなくそこに留まるほうが得られるものが多いはずです。

挑戦し続け、その場その場を全力で取り組むことで、人は変わることもできるし成長することもできます。

運とは口説くもの

あなたは周囲の人から「〇〇さんは運が良いね」と言われたことありませんか?

   

僕もたまにボウリングの競技会に参加した時や仕事時に言われることがあります。

その場では普通に返しますが、心の中ではどうもしっくりきません。

   

運というものは、自分で何か行動を起こさないと来ないものだと思っているからです。

  

さぼっていたり神頼みをして運なんて来るはずがありません。

そもそもがむしゃらに頑張っていたとしても運が来るとは限らないのです。

普段からやるべきことに取り組み、準備を怠らないことで運が巡ってきた時に掴むことができるのだと考えています。

その運を活かすか活かさないかはそれぞれの問題だと捉えています。

ギリギリの所で運が味方してくれた時はただたんに運が良かったのではなく、それにふさわしい準備ができていた、結果が悪かった時は準備が万全ではなかったのだと考えるようにしています。

   

まとめ

勝利をたぐり寄せる習慣について解説しました。

この本を読んでみようと思ったきっかけは、元々サッカーが好きだということと心を整えるというフレーズに惹かれて購入しました。

   

本書は自己啓発本でありながら、サッカー選手として起きた事に対してどう考え・どう行動してきたのか、どんな先輩からどんな言葉で影響を受けたのかという内容で構成されています。

サッカーをしている人やサッカーファンの人にとってはその点を含めて楽しめる一冊となっています。

柴初心太
サッカーのことあまり知らないし長谷部選手のこともあまり知らない…

「心を整える」に書かれている内容を自分の立場に置き換えることで参考になります。

柴コロ太
柴コロ太

自己啓発本として読む場合も文章・内容共にわかりやすいのでぜひ手に取っていただきたい一冊です。

ぜひあなたが今日からでも取り組める習慣を見つけてみてください。

まとめ

✔決戦へのスイッチは直前に入れる

✔マイナス発言は自分を後退させる

✔常にフラットな目線を持つ

✔迷った時こそ難しい道を選ぶ

✔運とは口説くもの

最後までご覧いただきありがとうございました。

メンタルを鍛えるということについては別記事で解説しているので、併せて見ていただけると幸いです。

メンタルを鍛える【弱いメンタルを強化・克服!】

競技ボウラー10年以上の経験と色々な人を見てきたことを踏まえ、メンタルが弱い人・強い人の特徴やメンタル強化方法や解説していきます。
ボウリングを例にしていますが、日常にも当てはまる内容として解説しています。

続きを見る

-マインド, 雑記
-, , ,

© 2024 【情報どっとためこむ】0から始めるサイクルライフ