モバイルバッテリーってすごい便利で購入したいけど、火事の原因になったりしていて使用するのが不安・・・
モバイルバッテリーって安全なの?
生活していく中で私たちはさまざまなデジタルツールを使用しています。
パソコンやスマートフォン、タブレットなどのあらゆるデジタル端末やネット端末が欠かせない存在となっています。
屋外でも使用する機会も多く、長時間にわたって使用を続けた場合、バッテリーが不足してしまうことがあるかと思います。
そんなバッテリー不足に備え、外部電源としてモバイルバッテリーが非常に役に立ちます。
外部電源として便利なモバイルバッテリーですが、発熱や発火といったトラブルも報告されています。火事の原因にもなりうるため、不安に感じ購入をためらってしまう人もいるかもしれません。
今回の記事では、モバイルバッテリーのメリットや安全性、発火の原因、対処方法について解説します。
目次
モバイルバッテリーとは?
各解説をする前にモバイルバッテリーの構造について確認していきます。
さまざまなタイプのモバイルバッテリーが市販されていますが、基本的な構造はほとんど共通です。
モバイルバッテリーの内部構造は、電気を入力する充電部と内部電池、スマートフォンなのど機器へ出力する給電部の3つに分かれています。
そしてこの各部分を繋ぐ場所には『安全装置』が搭載されています。安全装置があることで、モバイルバッテリーを使用することで高温になっても給電量を抑えるなどして高温にならないように制御します。
この安全装置の中には内部電池や回路を守る構造になっており、モバイルバッテリーの耐久性を保ちます。
モバイルバッテリーの性能、要は容量を決める重要な部分が内部電池です。現在市販されているモバイルバッテリーのほとんどが、大容量でありながらも繰り返しの使用にも耐えることができるリチウムイオンバッテリーが採用されています。
モバイルバッテリーのメリット
まずはメリットを3つ紹介します。
いつでもどこでも充電が可能
まず1つ目のメリットはいつでもどこでもスマホなどの充電ができることです。
連絡を取ったり、道調べなど多くの用途でスマホを操作する機会が多い場合にはうってつけです。
また、旅行先での充電切れによって道や店がわからないといったことも防ぐことができるのでモバイルバッテリーは必要不可欠です。
スマホの充電を忘れていた場合でも活躍してくれるので、普段から持ち歩いても損はありません。
ただし、モバイルバッテリーの充電を忘れるとただの重りとなってしまうので注意しましょう。
複数の電子機器の充電が可能
2つ目は、複数の電子機器の充電が可能なことです。
モバイルバッテリーにコードの差し込み口が複数あるタイプであれば、一度に多くのスマホやタブレットを充電することができます。複数を同時に充電できるので、非常に便利です。
モバイルバッテリーの容量が大きいと電子機器を充電できる回数や台数が増えるので効率的です。
急速充電ができる
最後は、急速充電ができることです。
現在ではこの急速充電対応機種が多く販売されています。
いつまでも充電が終わらず、モバイルバッテリーに繋いだまま使用することを防ぐことができます。
モバイルバッテリーが発火する原因
なぜモバイルバッテリーが発火するの?不良品なの?
ここでは、代表的な例を3つ紹介します。
モバイルバッテリーの扱いが雑
モバイルバッテリーの扱い方が原因で発火する可能性があるということをまずは知っておきましょう。
モバイルバッテリーは頑丈そうに見えますが、衝撃に弱いという特徴があります。乱暴に扱ったり、落として衝撃を与えることで発火してしまうことがあります。カバンの中で他の荷物と衝突することも発火の原因となります。
バッテリーを雑に扱うことでバッテリーそのものにダメージを与えたり、保護回路の故障を招くことになり最終的に発火に至る可能性もあります。
モバイルバッテリーの充電中や給電中にダメージを与えることは論外ですが、使用していない時の衝撃で故障してしまい充電や給電を開始した際に発火するというケースも確認されているようです。
モバイルバッテリーは頑丈な見た目とは裏腹に、非常にデリケートなアイテムなのです。
安全装置の故障
モバイルバッテリーの内部電池の主流となっているリチウムイオンバッテリーは、温度変化に強いわけではありません。
0℃〜40℃の範囲での使用が推奨されており、それ以上の温度になると故障や発火の原因となります。
内部電池が耐えることができない温度になった場合、充電や給電をストップすることで温度上昇を防ぐために安全装置というものがあります。
しかし、保護回路の故障や不具合によりモバイルバッテリーの温度が上昇してしまい、結果として発火してしまったというケースもあります。
製造上の不備
モバイルバッテリーの発火は使用上の問題以外にも、製造上・設計上の不備・不具合で起こってしまうこともあります。
製造時に内部に異物が混入し異常な圧力が加わることで回路をショートさせてしまったり、設計ミスにより内部のバッテリーが歪んで異常な発熱が起こり発火へつながることがあります。
いくら丁寧に扱っていてもこれらの原因の場合はどうすることもできないのが現状です。
発火事故を防ぐには
モバイルバッテリーが発火しないようにするにはどうすればいいの?
次は、発火事故を防ぐ方法を解説します。
モバイルバッテリーを丁寧に扱う
モバイルバッテリーは大きなエネルギーを蓄えた精密機械です。 自分でできる対策として、モバイルバッテリーを丁寧に扱うことが1番です。
落とすなどの衝撃を与えるような行為はもちろんんNGですが、ポケットの中に入れたり圧力がかかるような状態での使用や持ち運びを避けるようにしましょう!
万が一モバイルバッテリーに強い衝撃を与えてしまった場合は、使用を中止し慎重に様子を見るようにしましょう。
高温や低温環境での使用を避ける
リチウムイオンバッテリーは高温や低温に弱いという性質を持っています。温度の上がりやすい車内に放置することは絶対にやめましょう!特に夏場の車内での放置は厳禁です。温度が0℃を下回るような環境での充電や給電も避けるようにしましょう。
モバイルバッテリーの変形や経年劣化に注意
モバイルバッテリーの経年劣化にも注意が必要です。
モバイルバッテリーの寿命は以前に比べると長くなっていますが、モバイルバッテリーは充電・給電を繰り返すと劣化していきます。経年劣化したモバイルバッテリーを使い続けることで、発熱や発火を引き起こす場合があります。
何年も使っているモバイルバッテリーがいつもより充電に時間がかかる、使用中に異常なぐらい熱を持っているといったことが確認された場合はすぐ使用を中止するようにしましょう。
本体の膨らみが確認できた時は使用を中止
モバイルバッテリー本体の膨らみは、熱が原因の可能性があります。
そのまま使用をし続けてしまうと発火する可能性があるため、バッテリー本体が膨らんでいると気づいた時はすぐに使用を中止してください。
万が一発火した場合の対処方法
もしも発火した場合はどうすればいいの?
万が一発火してしまった時は、火花が飛び散っている場合は近づかないようにしましょう。火花が収まった後に、消火器や大量の水で消火してください。
もしも火花が強い場合は、ためらわず119番通報するようにしましょう。
危険なモバイルバッテリーとは
モバイルバッテリーは値段も様々だけど、危険なモバイルバッテリーの見分け方ってあるの?
雑に扱ったり、リチウム電池が劣化することで発火へとつながりますが、実は劣化していなくても発火する可能性があります。それは『安物』のモバイルバッテリーです。
なぜ安物のモバイルバッテリーは発火しやすいの?
安物のモバイルバッテリーが発火する原因について解説します。
なぜ安物のモバイルバッテリーが発火するのか
安物のモバイルバッテリーの大半は標準のモバイルバッテリーと同じ充電能力を持っています。先ほど解説した仕組みの「内部電池」は同じです。
では、どこで標準的なモバイルバッテリーと差がでているかというと安全装置の有無です。
安物のモバイルバッテリーは安全装置を取り除くことで、低価格での提供を実現しています。
そのため、安物のモバイルバッテリーは標準タイプよりも衝撃に弱く、熱くなりやすい特徴があります。安物のモバイルバッテリーは熱を制御することができないので、際限なく温度が上昇してしまいます。その状態で使い続けると最終的に発火してしまいます。
ここまで解説したように、発火の危険性が高いモバイルバッテリーは存在するので注意が必要です。
モバイルバッテリーを購入する時はどんなことに注意すればいいの?
注意する点は2つです。
標準よりも価格が安すぎるモバイルバッテリー
安すぎるモバイルバッテリーは安全装置がついていない可能性が高いので、発火の危険性が非常に高くなります。
あまりにも安すぎるモバイルバッテリーの購入は控えましょう。
PSEマークがついていないモバイルバッテリー
2020年2月以降はPSEマークがないモバイルバッテリーは規制違反となるため、違法商品に該当します。このマークがついていない商品は粗悪な物が多いので、購入する際はPSEマークがあるかを必ず確認しましょう。
おすすめ モバイルバッテリー
結局どんなモバイルバッテリーを買えばいいの?
おすすめのモバイルバッテリーが知りたい!
使用用途によって選ぶモバイルバッテリーが異なってきます。選ぶ際の基準を簡単に紹介します。
自分にあったモバイルバッテリー探しの参考にしてみてください。
バッテリー容量
モバイルバッテリーは基本的には外に持ち歩くので、大きさは非常に重要です。基本的にバッテリー容量=モバイルバッテリーの大きさなので、必要なバッテリー容量と持ち歩く時の負担の両面から最適なモバイルバッテリーを選ぶ必要があります。
・10000mAh未満
軽さ&コンパクトさを重視。万が一に備え、スマホの充電を1〜2回できれば十分という人にオススメです。
・10000mAh〜20000mAh未満
一度のフル充電でスマホを3〜4回充電することができます。日常的にスマホなどを使用し、1日で充電が切れそうになる人にオススメです。Ankerの中でラインナップが豊富で、外出や出張が多い人向けのモデルも数多く展開しています。
・20000mAh以上
スマホだけでなくPCの充電も考えている人向けです。実際に手にしてみるとなかなかの重さを感じますが、スマホを7回以上充電することができるだけでなく、防災用としても頼れる存在です。
ポート数
個人用と会社用を所持している人や携帯+タブレットを所有し、持ち歩いている人も多いのでないでしょうか?複数の機器を同時に充電する可能性がある場合は、出力ポート数が2つ以上のものを選ぶようにしましょう。
今回はAnkerのモバイルバッテリーを紹介します!
PowerCore10000【Amazonで累計10000以上のレビューを獲得したロングセラー】
2016年発売以降、高い人気が続いているロングセラーモデル【PowerCore 10000】
Amazonが半期に一度発表する「Amazon人気大賞」で、4期連続でバッテリー・充電器部門のNo.1に輝いています。100万個以上の販売実績があり、Amazonにて10000カスタマーレビューも達成しました。
人気の秘密はバランスの良さではないかと思います。クレジットカードとほぼ同じ大きさで軽量です。ポケットに収まる大きさながら、大容量バッテリーを搭載しておりリピーターが多い製品でもあります。
PowerCore Essential 20000【日常生活の必需品】
2019年11月に発売され、Amazonモバイルバッテリー売れ筋ランキングでも常に上位にランクインしているのが、「PowerCore Essential 20000」です。
20000mAhの超大容量バッテリーと2つの電源ポートを備えているため、スマホ+PC等の機器を同時に充電できたり旅行時や災害時にも役に立ちます。
使い勝手の良さが魅力のモバイルバッテリーとなっています。
PowerCore Slim 10000 PD【急速充電はこれ一択】
Ankerで一番人気を誇る10000mAh帯において初めてUSB PDに対応した薄型モデルです。
USB PDに対応したモデルは超大容量モデルが多いのが現状でしたが、同容量帯の中では圧倒的に軽くて薄いモデルとして人気製品となりました。
大容量ながらスマホと重ねて持つことができるので、持ち歩いても重さを感じにくいのが特徴です。約200gと非常に軽量です。
急速充電に慣れてしまい普通の充電スピードに戻れないという人には、使い勝手と高出力を備えた「PowerCore Slim 10000 PD」オススメです。
まとめ
モバイルバッテリーの利便性や危険性について解説しました。
プライベートや仕事でスマホやタブレットを頻繁に使用する人にとっては屋外でも充電できるモバイルバッテリーはなくてはならないアイテムです。
利便性が多い反面、発火などの危険性が潜んでいるのも事実です。丁寧に扱ったり安価すぎるモバイルバッテリーを購入しないなど、トラブルに発展しないように注意することが大切です。
最後までご覧いただきありがうございました。
モバイルバッテリーを安全に使用する参考になれば幸いです。